2015年11月の記事

2015年11月 4日 (水)

和歌山県では、対局2日目に現地大盤解説会が、対局翌日に場所を変えて記念イベントが行われます。詳細は下記のとおりです。

【現地大盤解説会】
日時 :11月6日(金)10時半開場、11時開始、終局まで
会場 :高野山別格本山 總持院「大広間」
https://goo.gl/maps/iHs6vSuGDhq
解説者:山崎隆之八段 聞き手:村田智穂女流二段(関西在住棋士多数出演予定)
入場料:2000円
定員 :先着100人(当日受付)

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【記念イベント】
日時 :11月7日(土)9時15分受付、9時50分開始、18時まで
会場 :県民交流プラザ 和歌山ビッグ愛 1階「展示ホール」
https://goo.gl/maps/Pa2VLPu9HeG2

・クラス別将棋大会
参加費:一般1500円、中学生以下1000円
定員 :各クラス32人(S級、A級、B級、小・中学生の部の4クラス)
※糸谷竜王の挨拶を予定

・指導対局
指導料:2000円(棋士は選べません)
参加予定棋士:
久保利明九段、山崎隆之八段、北浜健介八段、村田顕弘五段、船江恒平五段
西川和宏五段、宮本広志四段、村田智穂女流二段、室田伊緒女流二段

・チャリティーサイン会
収益は読売光と愛の事業団を通じて東日本大震災の支援金として寄付されます。
サイン料:一般1000円、中学生以下500円
参加棋士:指導対局と同じ

http://www.shogi.or.jp/topics/event/2015/09/28_9.html#28-03

ニコニコ生放送では、両日ともにリアルタイム配信致します。詳細は下記のとおり。

【ニコニコ生放送1日目】
日時:11月5日(木)8時50分開場、9時~封じ手まで
解説者:所司和晴七段
聞き手:安食総子女流初段
http://live.nicovideo.jp/watch/lv236288941

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【ニコニコ生放送2日目】
日時:11月6日(金)8時50分開場、9時~終局まで
解説者:加藤一二三九段
聞き手:山田久美女流四段
http://live.nicovideo.jp/watch/lv236289465

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ニコニコ生放送の解説内容を抜粋して「日本将棋連盟モバイルTwitter」にて配信致します。アカウントは「@shogi_mobile」です。
https://twitter.com/shogi_mobile

◆対局者あいさつ

【糸谷哲郎竜王】

P1290521_0_ito 「高野山には今回初めて参りました。高野山に登るために乗ったケーブルカーには、たいへん驚かされて、私の故郷である出島のものとは比較にならないほど素晴らしい景色で、その高さに圧倒されました。また、高野山の町に入ってからも、お寺やその景色に圧倒され続けました。
高野山は、升田先生と大山先生の間で指された「高野山の決戦」や、羽生先生と郷田先生の名人戦など、大勝負が行われた場所でもあり、そのような場所で対局できることを嬉しく思うとともに、負けないような棋譜を残せるよう頑張りたいと思います。
夕食会でいただいている精進料理の胡麻豆腐は、とても濃厚で、ミルクのような感じといえば語弊があるのかもしれませんが、豆腐だとは信じられない食感でした。また、お刺身も大変おいしゅうございます。といってもまだいただいている最中ではあるのですが(笑)。ありがとうございました」

【渡辺明棋王】

P1290527_0_wata 「高野山には初めて来ました。イメージとはかなり違ったものでして、もっとお寺っぽい感じを想像していて、ひとつの町としてなっているとは存じていませんでした。町並みには生活感があり、建物などを見ているとその歴史を感じさせます。
また、大自然の中の紅葉は、普段の東京での生活では見ることができず、対局前ではありますが、観光に来たような気分になっており、とてもリラックスしています。精進料理自体はこれまで何度かいただいたことがありますが、こういったコースのようなものは初めてで、とても驚いています。
高野山は将棋界にとてもゆかりのある地で、約70年前に、「高野山の決戦」が行われた場所でもあります。将棋の内容も有名な熱戦で、将棋ファンなら一度は目にしたことがあるのではないかと思います。そのような場所で今回竜王戦の対局者として指せることは、棋士冥利に尽きますが、升田先生が残された名セリフ(「錯覚いけないよく見るよろし」)は、できれば言わないですむように気をつけたいと思います」

(文章書き起こし=潤記者)

◆ゲスト紹介

P1290538_0_y6 (田村隆照・京都市立芸術大学名誉教授)
1948年「高野山の決戦」の舞台・普門院で、当時修行僧でした。

◆中締め

P1290554_0_y7 (井上慶太・日本将棋連盟理事)

18時から、関係者のみの夕食会が行われました。

◆主催者開式あいさつ

P1290456_0_y1 (添田隆昭・真言宗高野山宗務総長)

◆対局主催者あいさつ

P1290458_0_y2 (竹村登茂子・読売新聞大阪本社編集局次長兼文化部長)

◆歓迎メッセージ

P1290463_0_y3 (山西毅治・和歌山県観光局長)

◆乾杯

P1290468_0_y4 (平野嘉也・高野町長)

◆記念品贈呈

P1290500_0_y5 (宮田永明・總持院住職)

P1290405_0_hikae1 (控室で使用される継ぎ盤を裏返してみると、本局の立会人である淡路九段の揮毫があった)

P1290397_0_hikae2 (井上慶太九段は「見事ですなー」と声をもらす)

P1290413_0_hikae3 (ほかの継ぎ盤には、過去に高野山で合宿をしたという棋士の揮毫)

16時頃、予定どおり「別格本山 總持院」に到着しました。大広間でしばらく歓談をはさみ、17時から検分が始まりました。

P1290287_0_kenbun1 (先に入室した糸谷竜王)

P1290314_0_kenbun3 (渡辺棋王)

P1290319_0_kenbun5 (検分は滞りなく進められたが、淡路九段が最後の確認で「照明は大丈夫ですか?」と問うと、「ちょっと暗いような……」と渡辺棋王。後ほど調整することになり、10分ほどで終了した)

P1290354_0_kenbun4 (対局駒は記録係が保管する。「不安やったらフロントに預けるという手もあるで」と師匠が声をかけると、和やかな雰囲気で会話が弾んだ)