2015年10月14日 (水)

前夜祭5

対局者は意気込みを述べたあとに退室。谷川九段、大内九段、藤井九段が対局の見どころを述べました。

20151014_zenyasai16 (谷川九段)
「今日は会長としてあいさつして仕事が終わったと思ったのですが、ここからは棋士九段としての仕事となります。
対局者のお二人は角換わりという角交換する将棋を得意にしています。七番勝負はこの戦法が主力になると思います。その中で、渡辺さんは最新形で理論的に筋道を立てるのに対して、糸谷さんは力将棋ですね。いままでにない形で乱れれば乱れるほど力を出すタイプですので、どちらの土俵になるかで変わってくることでしょう。
先ほどNHKの取材を受けたのと同じ内容になってしまうのですが、渡辺さんは挑戦者になるくらいですから調子はいいですが、糸谷さんの方が…初めてタイトル取った方は1年調子をつかめないことがあるのですが、不本意な形で竜王戦を迎えたとは思います。糸谷さんは挑戦者の気持ちで臨むという思いに偽りはないと思いますが、第2局までに1勝して調子を上げていきたい気持ちが強いのではないかと思います」

20151014_zenyasai17 (大内九段)
「私もファンのみなさんと同じ気持ちで明日からの対戦を楽しみにしている者の一人です。糸谷さんの将棋を見ていると、非常に決断や思いきりがいいんですね。それが渡辺さんに通じるかどうかが見どころと思います。
タイトル戦を控えて、相手の棋譜を徹底的に調べていると思います。プロはそういう準備がないと、なかなかこういう勝負に臨めません。対局者は相手のいいところ、弱点、あるいは未知数のところを見つめながら、明日は対局するのではと思います。
私も楽しみでして、初心にかえって盤側に座っていようと思っています」
20151014_zenyasai18 (藤井九段)
「明日からの注目の番勝負です。立会人だけでなく解説会にも何回か顔を出して、対局と同時進行で解説すると思いますので、ぜひお越しいただければと思います。
対局が始まれば私もいろいろ解説できますが、対局前なので何を話せばいいか難しいですね。まず、お二人の今日の顔を見ると、非常に緊張しています。そばで見ていて、なんでこんなに緊張しているんだろうというくらいです。目も合わせないくらいで。特に糸谷さんの方は非常に謙虚で、タイトルホルダーでありながら先輩にぶつかる決意を述べられていて、そうなるのではないかと思います。対する、竜王戦で実績抜群の渡辺棋王の方が、挑戦者でありながら年下にはちょっと負けられないという、気負いといいますか意識の高さを感じました。ちょっと硬く見えましたね。それらがどのように番勝負に影響するかが見どころと思います。
番勝負は1局目が流れを決める大事な一戦になります。両対局者の調子をみる上で注目していただきたいと思います。戦型予想は、私は振り飛車党なのではっきりいって分かりません。始まってみてのお楽しみですね」