▲永瀬-△羽生 不可解な手順 20時頃の局面。後手はここまで変化することができたので、羽生名人が選んだ手順といえます。 しかし図では後手は駒損確定となり、「どういう意味なのか、ちょっと分からないです」とはこの手順を知った、本局の観戦記担当である高野秀行六段の第一声。 羽生名人は6分の考慮で△4五同銀▲同銀△6四歩としました。予定通りという時間の使い方です。中継室に来ていた勝又清和六段は「すごい組み立てだ」と驚き、感心していました。ただし、果たして他の手順で悪かったのかという疑問は残ります。