ハレクラニを訪れていた、日本将棋連盟非常勤理事の渥美雅之さんに話を聞いた。渥美さんは株式会社杏林堂薬局の取締役会長で日本将棋連盟の外部理事。初の海外対局となった、1976年の第1期棋王戦決勝のハワイ対局でも現地で観戦していた。
「前にハワイで行われたのは棋王戦の内藤-大内戦でしたね。カハラホテルという、ここ(ハレクラニ)と同じくらい高い格式のホテルで対局しました。海外には何度も行っていましたが、将棋の対局があったというのは新鮮でした。昔は『近代将棋』の企画で、海外の強い人と対局するということもあったのですが。
私は板谷進九段に誘われて現地に行きました。初の海外対局ということで、和服を見た現地の方は驚いていたように思います。カハラモール・ショッピングセンターで大盤解説会をして、芹沢博文九段が解説をしていたのですが、日本人の方も多く来られていました。通りかかった人が珍しそうにしていましたね。
前回と今回と、両方の対局を見られてとてもうれしく思います。日本独特の文化が広がることは非常にうれしい。文化の交流は平和につながりますから。ありがたいことです」
2014年10月18日 (土)