対局前日の控室にて、現地を訪れている棋士に本局の戦型予想を聞いてみました。
「一手損角換わりじゃないでしょうか。糸谷さんは得意とされていますので」(立会人・桐山清澄九段)
「一手損角換わり以外考えられないです。基本的には先手が指しやすいと言われていますから、いくら糸谷さんの得意戦法だからといって森内さんも避けるとは思えない。第2局からそんなことはしないでしょう」(現地大盤・脇謙二八段)
「森内さん次第ではありますが、オーソドックスに進めば一手損角換わりでしょうね。糸谷さんは△3二金と上がるタイプの少し古風な駒組みをします、それでいて独特な指し回しが見られると思います」(新聞解説・畠山鎮七段)
「本命は一手損角換わりです、そのひと言ですね。ただし森内先生が▲2六歩~▲2五歩とした場合のみ矢倉調になるかと思います」(現地大盤・大石直嗣六段)
「一手損角換わりだと思います。変化するとしたら森内先生次第でしょうか」(記録係・池永天志三段)
なんと全員が一手損角換わりを予想しました。ただし前日の食事会でのスピーチで糸谷七段は「何が出てくるか分からない将棋にしたい」と述べています。対局開始の数手から注目です。
2014年10月30日 (木)