時刻は16時45分を回りました。図の局面で高見五段が長考中です。
図から考えられる手は2種類。ひとつは単に△8八歩成と取って、▲3一銀不成の詰めろに△3二飛(参考1図)と受ける展開。以下▲4二角△同飛▲同銀成△同玉が一例で、先手の攻めをいったん止めることはできそうですが、飛車を手放してしまうので▲8八銀と手を戻されたときに先手玉に迫る手があるかどうかが問題になります。いまひとつは△4二角とかわしておき、▲2三銀不成(あるいは▲2三銀成)と金を取らせたところで△8八歩成と角を取る展開。この場合は▲8八同銀(参考2図)で、次に▲3二銀成の確実な攻めがあるため、その前に後手の攻めが続くかどうかが問題になります。
16時48分頃、高見四段が1時間1分の長考で△4二角を選びました。
消費時間は▲藤森2時間2分、△高見3時間32分。