タコ金 ▲屋敷-△糸谷戦の超スピードの進行をよそに、隣の▲行方-△阿久津戦はゆったりとした流れだ。先手の行方八段は▲7七金から▲6六金と繰り出し、後手の大駒を圧迫する構えをとった。ひねり飛車対策として古来からある「タコ金」という指し方だ。角の利きをヒモに、金を空を泳ぐタコに見立てたことからこの名がつけられている。当然ながら守りが薄くなるので、慎重な指し回しが求められる。