2014年7月 1日 (火)

直近で藤森四段が指している形

25局面は青野流から後手も△7六飛と横歩を取ったところで、先手が▲7七桂と跳ねました。角道を止めて消極的なようですが、どこかで▲6五桂と勝負する順を含んでおり、激しさを秘めています。以下△5五角▲2二歩△同角▲3七桂と進んで図の局面を迎えました。
先手は1歩を犠牲に手を稼いで▲3七桂と攻勢を目指しています。前例は9局あって、先手2勝、後手7勝と先手が苦戦。しかし、直近の前例は5月30日に行われた竜王戦6組ランキング戦の決勝戦、▲藤森哲也四段-△阿部光瑠四段戦で、藤森四段はこの将棋に勝って決勝トーナメントへの切符を手にしています。
もちろん高見五段もそれを承知でこの形を選んでいると思われます。直近の前例から一カ月で、両者の研究はどこまで進んでいるのでしょうか。

Img_3026直近で同じ形を経験している藤森四段。