加藤九段「▲６五竜に△８八角成はどうでしょうか。以下▲同角△８七歩成に▲６六角ですと、△７七銀▲同桂△同歩成▲同金△同と▲同玉△７三桂▲６一竜△７六歩▲同玉△６五銀▲同竜△８五金▲６七玉△６五桂（参考図）。こうなりますと渡辺勝ちです。後手の有力な攻めが続きそうですね。

なので、△８八角成▲同角△８七歩成に▲３三角成△同金右▲４五桂としますか。▲６六角と逃げるか▲３三角成で悩むところです。森内さんは寄せ合いをはか ることも考えているでしょう。▲４五桂には△７八銀が第一感です。で、▲３三桂成△同桂▲４一銀△４二金打▲３二銀成△同金▲２七香（参考２図）という具合。
直感では渡辺良しに思います。▲７九角から▲６五竜で攻め切れないのはつまらないですから。昨日の△７五歩は卓抜した着想でした。矢倉がそのまま残って堅いのが渡辺流。われわれは△７五歩に気付かずに△４四銀と矢倉の銀を繰り出す攻めを考えていました。渡辺さんは前から△７五歩を知っていたのでしょう」

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（空打ちして駒を打ち付ける）