2013年10月16日 (水)

前夜祭 藤井九段、鈴木八段 第1局の見どころを語る

Dsc_0173(両対局者が前夜祭会場を退席。藤井九段、鈴木八段が第1局の見どころを語った)

藤井「例年ならどちらかが有利なのですが今回は互角。プロ間でも注目度が高いですね」

鈴木「私は竜王を崇拝しているのですが、家族は名人ファンなんです」

藤井「序盤は二人とも研究家で先行逃げ切りタイプ。記録の渡辺三段はタイトル戦が初めてだそうです。先後が大きいですから、渡辺三段聞いていますか。振り駒はよく振るように」

鈴木「竜王はオーソドックスですよね」

藤井「戦型は何になりそうですか」

鈴木「竜王が先手なら……相掛かりですか」

藤井「竜王の相掛かりは見たことないですよ。矢倉でしょう」

鈴木「名人は先手のときに3手目に▲2五歩と突き越したり変則的にいろいろ指される。竜王はそれを受けて立つと思います」

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藤井「二人とも序盤早いですよね。どんどん進むので1日目から見逃せないことが多いです。昨年もそうでしたが、終局時刻が早いときがある。私、立ち会いなので早いのは避けてほしい。熱戦を期待しているので」

鈴木「終盤の寄せ合いが見たいですが、序盤数手の駆け引きも見ものですね。二十数手くらいで形勢が動くこともありますから」

藤井「1日目からバシッと解説します。解説しがいのある対局になると思います。2日目の17時ごろまで互角で難しい将棋が見たいですね」

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鈴木「藤井九段から見た、竜王戦の見どころは?」

藤井「竜王の調子ですね。最近調子よくないみたいなんです。名人は好調ですね。第1局で調子が悪くないなとか、あれっ、まだエンジンがかかっていないなというのを見たいですね」

鈴木「渡辺さんは竜王戦で新手を出しますよね。それの精度がとても高い」

藤井「そうですね。アッと驚くような手が見たいですね」

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(書き起こし・銀杏、撮影・吟)