郷田九段は53分の長考で▲4六銀(図)と上がった。先手は少しずつ駒の位置を調整し、前線を押し上げている。対する森内名人も長考で△7四歩と応じた。
控室の窪田六段が予想していたのは図から△4四歩。以下▲2六銀なら△4五歩と突き、(1)▲3五銀左なら△5四飛(A図)とひらりとかわす。(2)▲3五銀右には△4六歩▲3四銀△4七歩成(B図)と勝負する。
A図では先手は二枚の銀が凝り形。次に△3四歩で銀を取られる手も見えている。
B図で後手は飛車を取られたものの、盤上の急所にと金を作る手が厳しくお釣りが来るほどだ。先手もこうなると陣形の差がひどい。
本譜の△7四歩は、こうした先手の銀に働きかける順とは方向性が異なる。森内名人の意図はどこにあるのだろうか。
控室の窪田六段が予想していたのは図から△4四歩。以下▲2六銀なら△4五歩と突き、(1)▲3五銀左なら△5四飛(A図)とひらりとかわす。(2)▲3五銀右には△4六歩▲3四銀△4七歩成(B図)と勝負する。
A図では先手は二枚の銀が凝り形。次に△3四歩で銀を取られる手も見えている。
B図で後手は飛車を取られたものの、盤上の急所にと金を作る手が厳しくお釣りが来るほどだ。先手もこうなると陣形の差がひどい。
本譜の△7四歩は、こうした先手の銀に働きかける順とは方向性が異なる。森内名人の意図はどこにあるのだろうか。