先手は▲5三竜と後手玉に迫りましたが、△6一玉▲6三竜△6二香で手が続かず後手玉を寄せるには至りません。
ならば、▲5三竜△6一玉に▲5五竜と銀を取って「もう一勝負!」と行きたいところですが、「△3七角が痛いですね」(窪田義行六段)との声が。次の△5八桂成が厳しく、これは流石に勝負ありのようです。
控室で検討を行っていた棋士からも「一筋縄とはいかなかったが、どうやら終わりが見えてきたか」「後手勝勢と言っていいだろう」といった声が聞こえてきています。
森内名人が、このまま優勢の局面を勝ちきるのでしょうか。いよいよ、本局は最終盤を迎えようとしています。
(本日、将棋会館の横にある鳩森神社ではお祭りが行われており、特別対局室にも盆踊りの音が聞こえてきている)