雄大な構想 丸山九段が△8五歩、△7三桂と有効な手を指し進める間に、渡辺竜王はじっと端を詰める。控室では驚きの声が上がった。「たしかに端は大きいです。かなり広くなります」(吉田正和五段)「ただ後手も自分から動いて攻め潰すのは難しい形です。攻めさせてカウンターを狙うのが理想的な展開なので」(中村太地六段)「これは封じ手にしてもおかしくない局面になりましたね」(富岡英作八段)