2011年11月24日の記事

2011年11月24日 (木)

20111124_34_2開始から早いペースで指し手が進み、戦型は角換わり腰掛け銀に。第2局でも現れた形だ。相居飛車のうち序盤で角交換する形を、特に「角換わり」と呼んで区別している。ちなみに第1局第3局も角換わりになったが、こちらは「一手損角換わり」と呼ばれる似て非なる戦型。この(一手損角換わりと通常の角換わりの)関係について、勝又清和六段は「パラレルワールド」とうまく表現している。一手損角換わりが流行したことで、本局のような通常の角換わりが「ゼロ手損」と呼ばれることもある。

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(10時前の控え室。島九段、観戦記担当の鈴木宏彦さん、広瀬七段が継ぎ盤を囲んでいる)

定刻の9時。立会人の島九段が「丸山挑戦者の先手でお願いします」と告げ、二人が一礼。対局が始まった。丸山九段が初手を着手すると、カメラのフラッシュが一斉に瞬いた。

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対局室「芙蓉」のある場所は9階。廊下の窓からは色づいた山々を望むことができる。目を凝らすと、パラパラと何かが降っている。どうやら天気雨のようだ。対局室の中では、関係者が対局者の到着を待っていた。盤のわきへ目をやると、丸山九段の席にはミネラルウォーター3本とお菓子が置かれていた。関係者の一人が、窓の外を指さしてこそっと言う。「すごい虹が出てますよ」。山の稜線をなぞるように、見事なアーチがかかっていた。

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一日目のTwitter解説を担当するのは、稲葉陽(いなば・あきら)五段。第2局で立会人を務めた井上慶太九段とは師弟関係にある。

Inaba「おはようございます。稲葉陽です。よろしくお願い致します。戦型予想ですが角換わり腰掛け銀が有力だと思います。角換わり腰掛け銀の中でも第2局とは違う展開になると思います。個人的にもその時に糸谷五段が詳しく解説をされていたので全く同じ展開は困ります(笑)」

第2局で一日目のTwitter解説したのが糸谷哲郎五段。そのときはたたみかけるような勢いで解説し、見る者を圧倒した。糸谷五段は、第4局では関西将棋会館で桐山清澄九段とともに大盤解説会の解説を担当する。

■現地大盤解説会

会場:穴原温泉吉川屋 瑞雲
時間:11/24、25の両日とも 午後1時30分から
立会・解説:島朗九段・広瀬章人七段
入場料:
 ◎入場券のみ……1,000円
 ◎入場券(入浴付)……1,500円
 ◎入場券(入浴・昼食付)……2,500円
 ※価格はお一人様税込みの料金です。

お問い合わせ・お申し込み:
 ◎福島民友新聞社
  〒960-8648 福島民友新聞社事務局「竜王戦大盤解説会」係
  TEL   024-523-1334
  FAX   024-523-1634
  E-mail  jigyo@minyu-net.com

 ◎穴原温泉 吉川屋
  TEL 024-542-2226
  ※お電話の際は、「竜王戦」とお申し付けください。

・詳細は下記リンクへ
http://www.yosikawaya.com/oshirase/post-127.html

※二日目(25日)は、東京・大阪でも大盤解説会を行います。詳細は下記リンクをご参照ください。
■東京・将棋会館 http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html
■中原十六世名人の解説会 http://www.shogi.or.jp/topics/2011/11/244.html
■関西将棋会館 http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.htm

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■NHK・BSプレミアム
(1) 11月24日(木)  午前9:00~9:30
(2) 11月24日(木)  午後5:00~6:00
(3) 11月25日(金)  午前9:00~9:30
(4) 11月25日(金)  午後4:00~6:00

「速報!将棋竜王戦 第四局」
(5) 11月26日(土)  午前0:30~午前0:40

解説者:郷田真隆九段
聞き手:山崎バニラ
司会:板倉卓人 アナウンサー