主催紙を代表し挨拶を述べる杉山弘読売新聞文化関連事業事務局長。
立会人・加藤九段が挨拶。
将棋をあまり知らない方から、「加藤さんはまだ現役なのですか」と聞かれることがあります。もちろんバリバリの現役なのですが、やはりタイトル戦に出ていないと、そういうことになってしまうんですね。
竜王戦の前身の十段戦で、私は3度タイトルを獲得しています。大山さん、中原さんに勝ち、米長さんの挑戦も退けたんですね。私は名人を取ったことがありますが、もっとも多く獲得したのは十段のタイトルです。そういった意味でも、読売新聞さまと私は相性がよいといえます(笑)
こちら天童では、実は十段戦のリーグ戦を指させていただいたことがあります。当時は東北の各地で、アマ大会と合わせて十段リーグの対局を行うというイベントがありました。ちなみに十段戦のさらに前身の九段戦にも参加していますので、現役の生き字引ということになるでしょうか。ですので、先ほどからいろいろなことを喋らせていただいています。
ファンの方に「渡辺さんが竜王戦で強いのはなぜですか?」と聞かれますが、正直に言いまして私にもわかりません。丸山さんは過去に名人にもなられた実力者です。名局とはお互いに実力以上のものを出し合って生まれるものです。明日は熱戦となり、名局が生まれることを期待しております。
乾杯!