図は41手目▲2五歩の局面。35手目▲4八飛は珍しかったのですが、結局前例のある形に戻ってきました。双方少しでも得になるように間合いの取り合いをしているようです。
糸谷五段は「この辺りは手損より『その手を指させた』ことが有利に働くことがあるのが角換わりの面白さです」と解説します。
下の図は▲2五歩の局面を左右反転させたもの。振り飛車党の方はこちらの方がなじみのある形かもしれません。現局面を左右反転させたものを井上九段に見せると、「これだと後手の方がしっくりきますね」。畠山七段は「ここから▲8八飛~▲6八金~▲8九飛~▲6五歩と仕掛けるのがよくある定跡ですが、違和感がありますね」と話します。
2011年10月25日 (火)