混戦 1分将棋になった丸山九段ですが、素早い決断を迫られて駒に勢いが出てきました。図の△3六歩は先手陣に急所をつく拠点です。 対して久保二冠は、▲3七歩とじっとキズを消します。トッププロらしい応酬で、控え室の形勢判断は「混戦」。
攻めが決まっている? 43手目から△1五同歩▲1二歩△同香▲1一角△同玉▲3三角成△2二飛(A図)の変化は、▲2三馬△同飛▲3四銀で、振り飛車の攻めが続くようです。 また43手目から△6九飛▲7七角△6六歩▲3四銀△同銀▲7八角(B図)は△6七歩成が妙手で後手良しと見られていましたが、△6九飛にはじっと▲6八歩と打ち、△1五歩▲3四銀△同銀▲1二歩(B図)で先手良し。 控え室を訪れた高崎一生五段は、「なるほど、端で手になっているんですねぇ」と感心することしきり。 (烏)