2011年9月の記事

2011年9月12日 (月)

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1分将棋になった丸山九段ですが、素早い決断を迫られて駒に勢いが出てきました。図の△3六歩は先手陣に急所をつく拠点です。

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対して久保二冠は、▲3七歩とじっとキズを消します。トッププロらしい応酬で、控え室の形勢判断は「混戦」。

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20時45分頃、しばらく振り飛車持ちの声が多かった控え室ですが、現局面は「難しい」「互角ですか」「そもそもずっと大変だったのでは?」といわれています。

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この局面で夕食休憩に入りました。
消費時間は▲久保3時間18分△丸山3時間36分。夕食の注文は、丸山九段がうな重(松)と肝吸。久保二冠の注文はありませんでした。

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▲1五歩の端攻めに対し、丸山九段は1時間19分考えて△3二金。以下▲1四歩△1二歩と辛抱しました。
16時半過ぎまでの消費時間は、▲久保2時間41分△丸山2時間33分。

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43手目から△1五同歩▲1二歩△同香▲1一角△同玉▲3三角成△2二飛(A図)の変化は、▲2三馬△同飛▲3四銀で、振り飛車の攻めが続くようです。

また43手目から△6九飛▲7七角△6六歩▲3四銀△同銀▲7八角(B図)は△6七歩成が妙手で後手良しと見られていましたが、△6九飛にはじっと▲6八歩と打ち、△1五歩▲3四銀△同銀▲1二歩(B図)で先手良し。

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控え室を訪れた高崎一生五段は、「なるほど、端で手になっているんですねぇ」と感心することしきり。

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