時刻は21時20分を回った。
丸山は△4三玉~△3四玉とし、上部に厚みを築いて先手陣を圧迫していく。
全軍で押し寄せる後手陣の波。
畠山七段
「△3四玉から、△1五歩▲同歩△1六歩となれば後手がいいですね。どう見ても淡路先生は後手を持ちたいやろうなぁ。
久保さんのほうが圧迫感があることは間違いないでしょうね。どこか1点を破れるかどうか。
私は棋風が違うのですが、丸山さんのほうを持って指したいという棋士が多いと思います。私は勝っても負けても向こう(先手)を持っていることが多いです」
(棋譜コメントより)
久保の残り時間は30分を切った。
(若葉)