5五歩はおとり? 図は32手目△5三金の局面。5五に先手は3枚で後手は2枚の駒が利いています。つまり、▲5五銀右や▲5五銀左と歩を取れるのです。久保二冠は歩をおとりにしてさばきを狙っていると推測されます。5筋の位を取ることが骨子のゴキゲン中飛車にあって5五歩を取らせても大丈夫という発想は斬新です。橋本七段がここで長考しています。 (対局前の橋本七段。険しい表情で対局開始を待っていた)