2011年7月の記事
2011年7月27日 (水)
終局直後(深浦九段)
深浦が勝ち上がる
2011年7月26日 (火)
21時前の控え室
61手目(19時40分頃)
【61手目・棋譜コメントより】
先手がまずいだろうと書いた方向に進んでしまった。まずい状況なのは深浦ではなく、軽率に判断した記者かもしれない。
しかし△5四角と打たれたらどうするのだろう?
19時40分過ぎ、中継室に戸辺誠六段が訪れた。「怖い局面ですね。△5四角は▲5五馬△4四歩▲5四馬△同歩▲6五飛でどうでしょうか。いま考えていたのは、△6九銀▲6八金右△9七桂(!)という筋です。そこで▲6九金なら△8九桂成~△7七桂打で良し。なので△9七桂には▲同香△7八銀成▲同玉△7七歩でどうかですが、なかなか難しいです。深浦九段の堂々とした姿を見ると、もしかしたら先手がやれるのかもという気になってきました」
夕食休憩
【52手目棋譜コメントより】
1時間27分の長考で、佐藤は△9三桂と跳ねた。
17時過ぎ、消費時間は▲深浦2時間3分△佐藤3時間47分。
まず考えてみたいのは▲7三角成だろう。これには△9五歩▲同歩△8五桂の要領で攻めが続きそうだ。後手は4五で銀桂を補充できるため、▲8六銀とは逃げにくい。
ならば一球ゆるめて▲8六歩はどうか。△8五歩ならその瞬間が甘いので、▲7三角成△8六歩▲8三歩と飛車を攻める。
このまま動かず、夕食休憩となった。消費時間は▲深浦3時間6分△佐藤3時間47分。食事の注文は、深浦がうな重梅、赤だし(ふじもと)。佐藤は上にぎり(千寿司)。佐藤は昼夜ともに永瀬四段戦と同じ注文となっている。
(烏)