急流の手前 ▲甲斐女流二冠-△永瀬四段戦は、駒をさばき合う直線的な展開になった。14時35分過ぎ、この局面で永瀬四段が長考している。ここから△6九飛成▲7一飛成△8九竜▲3三角成△同桂▲8一竜△6六桂と進むと、先攻の利が生きて後手よしか。したがって△6九飛成にはいったん▲7九歩が検討されている。▲7九歩に△同竜は▲3三角成△同桂▲7九飛で終了だ。選ぶ指し手によっては相当先まで見通せる局面。それだけに、永瀬四段も慎重にならざるを得ない。 (文)