先手の羽生名人が▲4五歩と仕掛け、渡辺竜王が
△4三金右と上がった局面。先手の2七の飛車の位置
が、やや違和感を覚えるが、このポジションで仕掛けた
方が得と見たのだろう。先手の攻め、後手が受け止めて
カウンターを狙う展開がはっきりした。
チャット解説より
「2七飛型で仕掛けましたが、この飛車の位置のメリットと
デメリットを教えてください」(野月浩貴七段)
「メリットは2六に比べて当たりが弱いです。将来的に4四
角と飛車取りに打たれてからの、8筋からの継ぎ歩攻めが
厳しいです。2七飛型のデメリットは▲3五歩が突きにくい
点です。具体的には▲4五歩△同歩▲3五歩と行くと、△3
六角で馬を作られて失敗します」(阿久津主税七段)
15時10分頃、消費時間は▲羽生2時間44分△渡辺1時間55分。
(吟)