2010年12月の記事
2010年12月14日 (火)
封じ手(2)
封じ手(1)
渡辺竜王が封じる
図の▲4五歩に渡辺竜王が封じ手を行い、1日目は終わった。
消費時間は▲羽生名人4時間3分、△渡辺竜王3時間20分。
対局は明朝9時に再開される。
(阿久津主税七段の形勢判断ボード)
駒の損得▲48△52駒の働き▲53△47玉の安全度▲40△60
総合▲42△58です。駒の損得はないんですが 手持ちの角を評価
しました。封じ手予想ですが難しいので△1二香や△4二金引くと
予想します。穴熊への組み換えが狙いなので両方あげておきます。
お互い急に攻めるのは形勢は難しいんでしょうが後手のほうが気楽
な展開だと思います(阿久津主税七段)。
明日のチャット解説の野月七段は△4四歩を、鈴木八段は△4二金
引を立会人の桐山九段は△9二飛とそれぞれに封じ手候補をあげて
頂きました。
(吟)
封じ手時刻近づく
悩ましい局面
夕暮れの北アルプス
羽生名人、角を手放す
互いに手待ちが難しい
羽生名人仕掛ける
先手の羽生名人が▲4五歩と仕掛け、渡辺竜王が
△4三金右と上がった局面。先手の2七の飛車の位置
が、やや違和感を覚えるが、このポジションで仕掛けた
方が得と見たのだろう。先手の攻め、後手が受け止めて
カウンターを狙う展開がはっきりした。
チャット解説より
「2七飛型で仕掛けましたが、この飛車の位置のメリットと
デメリットを教えてください」(野月浩貴七段)
「メリットは2六に比べて当たりが弱いです。将来的に4四
角と飛車取りに打たれてからの、8筋からの継ぎ歩攻めが
厳しいです。2七飛型のデメリットは▲3五歩が突きにくい
点です。具体的には▲4五歩△同歩▲3五歩と行くと、△3
六角で馬を作られて失敗します」(阿久津主税七段)
15時10分頃、消費時間は▲羽生2時間44分△渡辺1時間55分。
(吟)