「加古川市が市制施行60周年を迎え、記念行事として竜王戦をお招きする夢が実現し、大変うれしく思っております。しかも渡辺竜王、羽生名人という当代一流の棋士が対局者で、素晴らしい対局になると思っています。ただ羽生さんには申し訳ないのですが、久保さん(利明棋王・王将。加古川市出身)に挑戦してもらえれば言うことなしだったのですが…(場内笑)。今日JR加古川駅からお越しになった方はご覧になったかと思いますが、『棋士のまち 加古川』という幟を掲げております。この幟の字は米長邦雄永世棋聖に書いていただきました。ご存じの通り、加古川は5人の棋士と縁があり、隣の高砂市にも村田兄妹がいます。地元の言葉でいえばプロがゴロゴロいる地域です。棋士のまちとして全国に情報発信をしていきたいと思っております。今回の対局場は鶴林寺です。両対局者は散策できないしょうけれども、国宝である太子堂や境内を見ていただいて心を落ち着かせ、熱い戦いを繰り広げてくれることを期待しております」
(樽本市長の「羽生さんには申し訳ないのですが・・・」のくだりに苦笑の羽生名人。棋界の第一人者もここ加古川では分が悪い(?))
(若葉)