(鶴和浩暉君と瀬戸川智香さんから、記念品の特産品・べっこうのカフスが贈られた)
渡辺明竜王
「長崎では以前に七番勝負で一回訪れたことがあり(第19期第3局、対佐藤九段戦。終盤に△7九角の妙手が出た一局)、2連敗のあとに勝つことが出来ました。印象深く、また縁起の良い場所だと思っています。私は魚が好きなので、何年分か食べて帰りたいです(場内拍手)」
羽生善治名人
「長崎は海と山が近く、また坂の街という印象があります。そうそう、カステラ。カステラがとてもおいしいです(場内拍手)」
(両対局者が退場したあと、深浦康市九段と谷川浩司九段が対局の見どころを語った)
(対局場の「にっしょうかん」には新婚旅行で訪れたと話すと、会場から大きな拍手が起こった)
谷川「今回は7という数字がキーワードになっています。渡辺さんの竜王戦7連覇、羽生さんの永世七冠を懸けた戦いです。今期の羽生さんは40歳になったのに勝率8割を超え、公式戦7連勝中。しかもタイトル戦での連勝も続いています」
深浦「羽生さんと広瀬さんの顔は、今はあまり見たくありません(笑)」
谷川「ここで広瀬さんの名前が出てくるとは(苦笑)。さて戦型予想ですが、第1局は振り駒なので難しいですね」
深浦「私は相居飛車になると見ています。後手番となった棋士の作戦に注目したいです」
谷川「初手▲7六歩に、何でも受けて立つぞと△8四歩か。それとも柔軟に△3四歩かということですね。私は、第1局をより重く考えているのは渡辺さんではないかと思います。角換わり腰掛銀が登場するかも見所です」
深浦「長崎は竜に縁があるんですね。龍踊(じゃおどり)があり、竜馬伝でも注目されています」
谷川「実は私、新婚旅行ではこちらにお邪魔しまして。(場内大拍手)いやいや、拍手をいただくようなことでは…」
深浦「それは知りませんでした。谷川先生も縁深い長崎での第一局をどうぞお楽しみください」
(翔)