対局再開直前、西尾明五段が控え室を訪れた。控え室を見回して「あれ、人がいないっすね」とポツリ。他の棋士の見解を聞き、「後手の評判がいいですか。なるほど」。その後一人で棋譜を並べていると、宮田五段が控え室に戻ってきた。「どれが本命?」と西尾五段が話しかけると、「えっと、▲2六飛かな」と宮田五段。二人の検討が始まった。検討を進めるうち、西尾五段は「うーん、これは居飛車がそんなによさそうには見えないんですが。自信ないです」と語った。
(検討を行う宮田五段(左)、西尾五段(右))
(盤に向かう西尾五段)
夕食休憩再開後の一手は▲2六飛だった。
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