△7四歩の局面について、山本真也五段のコメントです。
昼食休憩後、指されたのは△7四歩。この手は検討していなかった。思わしい受けが無かったのかそれとも受けなくても大丈夫と見たのか。先手は当然▲4四歩を考える。それに対して通常は△4二金だが△4四同銀も考えられる。以下▲4四同角△同金▲同飛△2六角(参考1図)。それは後手が良い。
そこで△4四同銀に▲2四歩△同歩を入れてから同じように進めれば、△2六角の時に▲3四飛△3三歩▲2四飛△3七角成▲4三歩△同銀▲4四歩(参考2図)。こうなれば先手優勢である。
ゆえに▲4四歩には△4二金と引くつもりであろうか。以下▲4五銀△5三銀(参考3図)までは気持ちが良いがそのあとが意外に難しい。▲5六銀と引くのも面白い手だが△2六角がある。
あとは▲4四歩を打たずに▲3五歩△同歩▲4五銀(参考4図)と攻める手も考えられる。ここでうまい攻めがつづけば森内九段が優勢になりそうである。
2009年10月15日 (木)
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