2008年12月 4日 (木)

[25手目]先手が目指す形とは

081204_25_2 久保八段に現局面を解説していただきました。
久保「先手はここから▲3五歩△同歩▲同角~▲3六銀~▲3七桂と組むのが理想形です。▲6八角と上がる一手を省略して玉を囲えるのが大きいですね。例えばここ(左図)で△4三金右なら▲3五歩△同歩▲同角(参考図)と進行します」

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久保「これ(参考図)は先手の作戦勝ちですね。後手はこの形を阻止するために、(上図から)△6四角と上がって、▲3五歩を防ぎます。先手は▲4六銀~▲3七桂と駒組みを進めます。後手は同じことをしようとしても、後手の上に△8四歩と突いているので間に合いませんから、先手の駒組みをけん制する感じの指し方になりますね」

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△6四角に▲3五歩は、△同歩▲同角に△3六歩▲4六銀△4五歩(参考2図)と、角のラインを生かして攻められる手が残ります。

(翔@白浜)