17手目、先手58金 渡辺竜王が、58金とあがったところ。この手自体は、一見何の変哲もないように見えるが、既に序盤から駆け引きが始まっているとも言える手。即ち、渡辺竜王が作戦の岐路を示す時期がくるのだが、その態度を保留し、羽生名人の顔色を伺おうということだ。 渡辺竜王の選択候補として、27銀からの棒銀または、46歩から腰掛銀にするか、となる。それを羽生名人の指し手によって変えてゆこう、ことだろう。