対局開始を待つ両対局者 植木祐斗2級による振り駒。「歩」が三枚で羽生名人の先手と決まった。 対局開始までの時間、羽生名人はメガネを拭いたり、腕時計を盤の前に置いたり、飲み物をコップに移し変えて飲んだり、すべてゆっくりとした動作で行いながら待っていた。対して木村八段は、盤を見つめたり瞑想をしたりしながら気合みなぎる表情になっていった。