カテゴリ

2022年4月25日 (月)

渡辺名人好みの序盤

立ち上がりは渡辺名人が矢倉を目指しました。永瀬王座の速攻含みの構えに対し、右銀を上がるよりも先に▲5六歩(15手目)が趣向です。

20220425a

早めに2筋の歩を交換して角を動かし、▲6七金右(35手目)と堅陣を組み上げました。バランスのいい後手陣とは対照的です。現代感覚は堅さよりもバランスを重視しますが、相手より堅い形を生かして細い攻めをつなぐのは渡辺名人が得意とするところ。最近の名人戦七番勝負でもその強みを生かした勝利がありました。永瀬王座の対策に注目です。

20220425b

(文)

観戦記は産経新聞で

本局の観戦記は勝又清和七段が担当します。今日の産経新聞朝刊に掲載されていてる観戦記は、二次予選の佐々木勇気七段と八代弥七段による一戦。それぞれの師匠の言葉が印象的です。こちらも勝又七段が執筆しました。

Img_9666

Img_9836

(文)

対局開始

定刻の10時、対局が始まりました。渡辺名人は腕組みをして目を閉じ、険しい表情で少しの間そのままの姿勢でした。消費時間には1分が記録されましたが、対局室では長い時間に感じられました。

Img_9786

Img_9846

Img_9859

Img_9882

Img_9883

(文)

朝の対局室

本局は特別対局室で行われます。永瀬王座は9時30分前には対局室に姿があり、渡辺名人は9時40分ごろに入室しました。振り駒の結果は歩が4枚。渡辺名人の先手に決まりました。

Img_9670

Img_9674

Img_9711

Img_9742

Img_9747

Img_9762

Img_9780

(文)

動画中継

本局の模様はABEMAで中継されます。解説はありません。

■ABEMA
https://abema.tv/channels/shogi/slots/Cwn9FoV6D3vfC3

(文)

挑戦者決定戦、4月25日に対局

第93期ヒューリック杯棋聖戦は藤井聡太棋聖への挑戦権を争う挑戦者決定戦が行われます。決勝トーナメントを勝ち上がったのは渡辺明名人と永瀬拓矢王座。2期連続で同じカードになりました。渡辺名人が前期に続いて棋聖奪還を目指すか、永瀬王座が第87期以来2回目の棋聖挑戦を決めるか。対局は4月25日(月)、東京・将棋会館で10時開始。持ち時間は各4時間。先後は振り駒で決定します。

インターネット中継は棋譜・コメント入力を銀杏、ブログを文が担当します。

【将棋 - 産経ニュース】
http://www.sankei.com/life/newslist/shogi-n1.html

【ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/

(文)

2021年7月 4日 (日)

一夜明けて

五番勝負終幕から一夜明けて、改めて藤井棋聖にインタビューが行われました。

A7303925 (特別協賛のヒューリック株式会社から花束が贈呈された)

A7303976

【主催紙インタビュー】

――一夜明けまして、改めて初防衛についてのお気持ちと、昨年初タイトルを獲得されたときとの違いについてもお願いします
藤井「昨年の棋聖戦はタイトル戦自体、初めての経験で、なかなか実感が湧かないところもありました。今回は防衛戦ということで、タイトルの重みを感じながらの戦いだったので、その中で結果を出せたのは大きかったと思います」

――(今朝の会見で)「初心」と色紙に書かれましたが、どのようなお気持ちで揮毫されたのでしょうか。
藤井「今回防衛することができましたが、そういった結果に満足することなく、初心に戻って前を向いていきたいという気持ちを込めました」

――第3局を終えた昨夜は、ぐっすり眠れましたか
藤井「昨日は12時頃に寝て、7時頃に起きたので、普段と同じように7時間くらい寝ることができました」

――昨夜の対局のことは考えられたのでしょうか
藤井「終盤が難しかったので、その辺りのことは少し考えていました」

A7304077

【各社インタビュー】

――以前、相対的に強くなるのではなく、絶対的になりたいとインタビューでおっしゃっていました。藤井棋聖にとって強さとは、どのようなものを指すのですか
藤井「ほかの方との比較ではなくて、それぞれの局面において、より最善に近づいていきたいという気持ちがあります」

――昨夜、あるいは今朝、師匠(杉本昌隆八段)やご家族には何かお話しされたのでしょうか
藤井「こちらからは連絡していないのですが、師匠からは「おめでとう」と連絡をいただきました」

――各社の取材で、師匠が(先に九段昇段を決めたことについて)「ずるい」とおっしゃっていました。そのことについては、いかがでしょうか
藤井「(将棋界では)師匠以上の活躍をするのが「恩返し」といわれるので、今回こういった結果を出せたことは、いい報告になるのかなと思います」

――和服での対局はなれましたか。また、和服のこだわりはありますか。
藤井「回数も増えて、なれてきたところはあると思います。着付けについては今後、覚えていければと思っています。タイトル戦となると、和服は注目していただけるポイントかなと思っているので、ある程度、自分の個性を出していければと考えています」

――冒頭のインタビューで「タイトルの重みを感じながらの戦い」という表現がありましたが、それはいい意味で作用するのか、それともマイナスになるのか、その辺りについては
藤井「そういった気持ちがプレッシャーになってしまうとよくないと思いますが、今回の棋聖戦に関しては、ほどよい緊張感の中で戦うことができたのかなと思います」

――コロナ対策をしながらのタイトル戦で、ファンとの接触の機会が少ない状態が続いています。そのことについてと、感染対策をしなくてもよい時期がきたら、こんなふうにしていきたい、という思いがあったら教えてください
藤井「昨年からタイトル戦の前夜祭なども難しい状況になり、ファンの方に楽しんでいただく機会が減ってしまったことは残念に思っています。その中で、インターネットの中継というのが非常に充実してきている状況もあるので、いままでと違った形で楽しんでいただく機会は増えてきたのかなと思っています。今まで自分は前夜祭などのイベントは経験があまりないので、そういったものが開催できることを心待ちにしています」A7304007

以上で、第92期棋聖戦五番勝負の中継を終わります。ご観戦ありがとうございました。

(玉響)

=== Copyright (C) 2009 >>> The Sankei Shimbun & Japan Shogi Association === All Rights Reserved. ===