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2022年7月17日 (日)

両対局者、白龍ホールに

終局後、インタビューに応じた両対局者は大盤解説会場のうちの1つ、白龍ホールで挨拶に立ちました。

Ooban30 (両対局者登壇。香川女流四段の進行に合わせて質問に答えていた)

Fujii10 (3連覇を達成した藤井棋聖)

Nagase10(敗れた永瀬王座は39手目▲9七桂を気にしていた)

大盤解説会場のお客さんの前に数分だけ姿を現すと、対局室に戻っていきました。感想戦が行われます。

(飛龍)

終局直後

Fujii08(防衛を決めた藤井棋聖は厳しい表情をしていた)

Nagase08 (永瀬王座はタイトル奪取ならなかった)

Fin01(すぐにインタビューが始まった)

―本局を振り返って
藤井 序盤から前例の少ない展開になったのですが、こちらがこの形にするとまとめ方が難しいのかなと思ってやっていました。そのあと、飛車交換(55手目▲8六同歩)で終盤に入ったのですが、こちらの玉が薄い形が続いたので、形勢が分からないまま指している局面が多かったと思います。

Fujii14 ―終盤で手応えを感じたのは
藤井 △3六銀(86手目)と出たところで、こちらの玉が寄らなければと思いました。

Nagase14

―本局を振り返って
永瀬 ▲9七桂(39手目)がやりすぎだったかもしれないので、▲9三桂成(45手目)のところはさらに被害を拡大してしまったかもしれません。早い段階でかなり厳しくなってしまったような気がします。

―一般的に攻めに使う右桂でなく、▲9七桂と左桂を活用した
永瀬 考えていて違和感はなかったのですが……。ただ、△4五銀(40手目)から自然に押さえ込みにこられたときに、こちらがどのくらい駒をぶつけていけるかだと思ったのですが、それが少し難しかったので、▲9七桂が無理だったかもしれません。

Fujii15

―今シリーズを総括して
藤井 第1、2局とかなり苦しい展開が続いて、厳しいシリーズだったかと思います。

―10代最後の公式戦勝利だった。棋聖3連覇を含めて感想を
藤井 結果が出せたのはよかったのですが、やっぱり厳しい戦いだったと思うので、そこはしっかり振り返らなくてはいけないなと思います。

Nagase15

―今シリーズの総括を
永瀬 先手番で1勝もすることができなかったので、それが課題なのかと思いました。本局だと途中でかなり厳しくなってしまったので、もう少し勝機の残る形にしないといけなかったかと思います。

―棋聖は2度目の挑戦失敗だった
永瀬 お相手が違うのでアレですが、結果が出せなくて残念だなと思います。

(飛龍)

藤井棋聖が勝って防衛を決める

Kisei202207170101104

104手まで、藤井聡太棋聖が永瀬拓矢王座を下しました。終局時刻は18時30分。消費時間は、▲永瀬3時間52分、△藤井聡3時間41分。この結果、第93ヒューリック杯棋聖戦五番勝負は3勝1敗で藤井棋聖が防衛しました。棋聖位の獲得は3期連続3回目、通算タイトル獲得数は9期。

(八雲)

後手勝勢

Kisei202207170101_81永瀬王座は王手で後手玉を上に追い出し、上図▲6六歩と手を戻して▲6五金までの詰めろをかけました。対して藤井棋聖は△6七金▲4八玉△6八竜と王手を決め、▲3九玉に△3六銀と出て自玉を安全にしています。藤井棋聖の防衛が近づいてきました。

Kisei202207170101_86

先手は▲4六歩と再び▲6五金までの詰めろをかけても、△6六金があり、ほかに△5五玉(変化図)で後手玉は5四~4三と逃げていくルートができるうえ、△4七桂▲2八玉△2七銀打までの詰めろがかかってしまいます。

20220717_88Hikae06(終盤戦の両者。控室のモニターより)

(飛龍)

寄せ合い

Kisei202207170101_67上図は銀を8八から引いて金取りを受けたところ。(1)△9八飛が自然に見えますが、▲7五歩△7八角成に▲9九歩(変化図)と打たれると容易ではありません。藤井棋聖は先に(2)△7八角成と切り、▲同銀に△9八飛と攻めています。▲5一角が生じるだけに怖そうですが、現状は▲5一角に△3一玉でも△5二玉でも詰みはありません。

20220717_71Kisei202207170101_70

Nagase07(朝、対局開始を待つ永瀬王座。銀取りを受けるか、強く▲7五歩か)

(飛龍)

揮毫

Kigou01(色紙がズラリ。大盤解説会の次の一手の賞品になった)

Kigou07(昨日の揮毫前。駒型の色紙が出番を待つ)

Kigou02 (山口仁女流2級)

Kigou03 (サラサラと筆を運ぶ)

Kigou04 (香川女流四段と山口稀女流1級も横並びで揮毫)

Kigou05 (山口稀女流1級は力強い筆致)

Kigou06(でき上がった数々の色紙)

(飛龍)

棋聖の踏み込み

20220717_53上図はスカスカの後手陣に目をつけて飛車をぶつけたところ。先手陣は飛車の打ち込みに強く、自然な一手にも見えますが、藤井棋聖は△8六同飛と交換に応じました。以下、▲8六同歩△8七歩▲7一飛△4二玉。シンプルに角を狙い、▲7一飛の王手にもどこ吹く風と玉を4二にかわしました。高見七段は銀が4三から動けば、後手玉はグッと安定すると解説しています。

20220717_58Fujii07(朝の藤井棋聖。本局は次々にこれまでにない価値観を突きつける)

(飛龍)

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