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図は17時40分頃の局面です。そこここで歩がぶつかり、戦いが本格化しています。このまま流れはさらに激しくなっていくことが予想されます。形勢はやはり佐々木七段が少しよさそうですが、永瀬王座にもまだまだチャンスはありそうです。
(永瀬王座)
(睡蓮)
図は17時頃の局面。佐々木七段が50分の長考で▲5五歩と突いたところです。対して△5五同歩なら後手の2二角の脅威が弱まるので、そこで▲2五歩と合わせるつもりでしょうか。先手としては、▲5五歩を突かないですぐに▲2五歩といくのも有力そうでした。
実戦は永瀬王座は素直に△5五同歩とはせず、△3三角と2四の地点を受けながら壁角の形を解消しました。
(佐々木七段。攻めを急がずに一呼吸置いた)
15時38分、永瀬王座は22分の考慮で△3五歩と突き、自身の囲いの側から動きを見せました。対して▲3五同歩なら△6五歩▲同歩△2五歩というように、銀挟みの筋を軸に戦いにいくのでしょうか。ただ、囲いを崩しながら相手の攻めの銀を呼び込む△3五歩は、かなりリスクのある手なのは間違いありません。形勢容易ならずと見ての勝負手と思われます。
(永瀬王座。残り時間はおよそ1時間)
図は15時30分頃の局面です。互いに玉形がかなりまとまってきました。ただ、後手は2二の角が使いづらそうなのがつらいところ。何事もなく△4三金寄~△3三角と整形できればよいですが、現局面で△4三金寄は▲2五歩△3三角▲4五歩で先手が戦機をつかめそうです。現状は佐々木七段の模様がよくなっていると見てよいのかもしれません。
(佐々木七段)
図は14時頃の局面です。休憩明けから、互いに小刻みに時間を使いつつ、じっくりと駒組みを進めています。先手は▲6六歩と角道を止めて、さらに囲いを充実させていく方針。後手のほうもまだ玉形が中途半端なので、しばらくは攻めに出ることはないと思われます。長期戦の雰囲気です。
(永瀬王座。残り時間はすでに2時間を切っている)
佐々木七段の本棋戦成績は23勝6敗(0.793)です。2021年~2022年の前期に初めて決勝トーナメントに進出し、その後も勝ち進みましたが、準決勝で永瀬王座に敗れました。今期は決勝トーナメントからの参戦で、大橋貴洸七段、糸谷哲郎八段、渡辺明名人を連破して本局を迎えました。
永瀬王座の本棋戦成績は39勝16敗(0.709)です。2015年~2016年の第87期と、2021年~2022年の前期に挑戦者になっています。前期の五番勝負は、藤井聡太棋聖を相手に1勝3敗という結果でした。今期は決勝トーナメントからの参戦で、井上慶太九段、広瀬章人八段、佐々木勇気八段を破っての勝ち上がり。挑戦者決定戦進出は4期連続5回目です。