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2023年6月 5日 (月)

2方向から迫る先手

23060506714時21分、▲6二金が指されました。先手は3七金と4七銀で後手の飛車を圧迫し、と金と6二金で後手玉に迫っています。玉と飛車を同時に攻める展開は先手にとって理想的です。後手は避けたいところですが、具体的にどう網を破るかというと難しそうです。図で△4二玉の早逃げは▲3四桂の王手が気になります。また、▲6三とも落ち着いた手で、以下△3一玉は▲5三とで後手が困ります。

Dsc_4851(今期五番勝負の記念扇子)

(牛蒡)

木村野原ペア

大盤解説の出演は一巡し、ふたたび木村九段と野原女流初段のペアで解説しています。

Dsc_4781(木村九段)

Dsc_4830(野原女流初段)

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(牛蒡)

対局再開

佐々木七段は席に戻るなり、前傾姿勢で考え始めました。後手の飛車周辺が現在の急所です。先手がかけてきた圧をどう受け流すか、それとも力で押し返すのか。早くも勝負どころです。

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Dsc_4730 

Dsc_4732 

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(牛蒡)

休憩中の対局室

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Dsc_4668(駒は大竹竹風作、菱湖書)

Dsc_4672(対局室から見える景色)

(牛蒡)

昼食休憩

230605065図の局面で佐々木七段が33分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から1時間。ここまでの消費時間は、▲藤井49分、△佐々木1時間33分(持ち時間は各4時間)。昼食は二人とも「コムガー」。飲み物は藤井棋聖がマンゴースムージー、佐々木七段は炭酸水。コムガーはベトナム全土で食べられているチキンライスです。

Dsc_4651(藤井棋聖の昼食)

Dsc_4614(佐々木七段の昼食)

Dsc_4656
(牛蒡)

研究手か否か

ダナン三日月では9時から大盤解説会が始まっています。トップバッターは木村九段と野原女流初段でした。この時間は鈴木九段と加藤桃女流三段が出演しています。目算で50人ほどの方が解説を聞いていました。日本から訪れた方もいれば現地の方もいます。

Dsc_4568(解説会の様子)

Dsc_4571(最前列の観客席には長机がある。飲み物やタブレットを置けるのはうれしいサービス)

Dsc_4602(正面の大型モニターに対局室の様子が映し出されている)

230605064図の局面、鈴木九段は「先手の主張は盤上の駒が多いことですが、△4二玉~△3一玉~△3三銀とされると先手の攻め駒が後手玉から遠く、後手の駒得のほうが大きくなります」と解説していました。

先手がどう動くかと注目されていたところ、藤井棋聖はわずか2分で▲3七金!を指しました。次に▲3六金△4四飛▲4五歩が間に合えば飛車を取れますが、△6五歩とされると飛車の捕獲は難しく、▲3七金は形を崩しただけの手になりかねません。相当に指しにくい手です。

「▲3七金はすぐに指しましたね。藤井棋聖といえども、すでに研究は外れていたと思いますが、研究手かもしれないと思わせる早さでした。似た手筋を知っていたか、類型の経験があったのか」(鈴木九段)

(牛蒡)

ダナン三日月周辺にて

Dsc_2048(ホテルのすぐ横をベトナム鉄道・南北線が走る)

Dsc_2059(この列車は北から南へ、ダナン駅に向かう)

Dsc_2026(列車がくるまで待たせてもらった線路沿いの飲食店)

Dsc_1964(緑の多い街路)

Dsc_1967

(牛蒡)

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