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2010年6月 8日 (火)

昼食休憩に入る

Kisei2010060863

▲2二歩に深浦王位が53分使って、昼食休憩に入った。
ここまでの消費時間は▲羽生棋聖1時間7分、△深浦
王位1時間17分。ここまでは前例が6局あり、先手4勝、
後手が2勝。

「早い進行ですがあと数手でぴたりと止まると思います。
△2二同金以下の例をあげると▲3三銀△3八飛▲2二
銀不成△同飛▲3三歩成△同桂▲同馬△3二歩▲4三
桂△同銀▲同馬△5八飛成▲4二金△2一玉▲3三銀
△5七馬▲8八玉できわどく詰みなしで先手勝ち。これは
昨年11月のB1阿部(先)-畠山戦の進行です。美しい
手順です」(飯塚祐紀七段)。

昼食休憩は12時~13時まで

(吟)

両対局者の昼食

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羽生棋聖が注文した、うな重弁当とグレープフルーツジュース

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深浦王位が注文した、出雲そばとおにぎり2個、オレンジジュース

(吟)

午前の大盤解説会

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(米長邦雄永世棋聖と里見香奈女流二冠。)

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(この局面は、すでにどちらかが勝ちになっています)

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(烏)

昨年、第1局の控え室

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昨年6月9日、岩室温泉「高島屋」にて行われた第80期棋聖戦の開幕局。
深浦王位に現地中継解説をお願いした。控え室にて梅田望夫氏に解説する
深浦王位。今年は挑戦者として棋聖戦第1局に帰ってきた

(吟)

午前の控え室

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島根県の近県である岡山県岡山市出身の菅井竜也四段。
記録係の稲葉四段もであるが、副立会人の井上八段門下
である。控え室にて、真剣な表情で検討を行っている

(吟)

玉峰山荘

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落ち着いて静かな佇まいの玉峰山荘。
ゆったりとした大浴場や露天風呂や岩
風呂もある。
対局室からも豊かな緑が楽しむことが
できる

(吟)

【梅田望夫観戦記】 (4) どちらがどこで研究手を放つのか。

 副立会の井上慶太八段が大盤解説場から戻った合間にお話を聞いた。

 6月1日、つまり一週間前に指された飯塚中田戦の66手目の△4一玉が、いま角換わり同型でいちばんホットな富岡流と呼ばれる戦法における新手で、そのあとの展開をみるに△4一玉で後手が指せるみたいな気がする、とのこと。

 午前10時48分現在、59手目▲1一角まで超スピードで進んでいるが、おそらくこの将棋がベースになっているのは間違いないのではないかというのが控え室の見解。

 飯塚中田戦では、ここから△2八馬▲4四角成△3九馬▲2二歩△同金▲3三銀△4一玉(中田新手)と進んでいく。

 果たしてこの将棋では、どちらがどこで研究手を出すのだろうか。

 チャット解説の飯塚七段によると、

 「そういえば、その対局の感想戦を対局終了後(王位戦対戸辺六段戦)の羽生さんが見ていらしたことを思い出しました」

 とのこと。

 控室の菅井四段によると、関西の若手研究会では△4一玉はすでに研究されているようだ。「4一玉でよくなるのであれば、同型問題に新しい地平が広がる」とのこと。

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