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2012年7月 5日 (木)

旅館ぬしや

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旅館ぬしやへ向かう道には、実行委員会の方が雨の中来訪者の案内に出ている。

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入口には棋聖戦の案内板が大きく掲げられている。

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この場所に移転して数年ということで、建物は新しくきれいだ。

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ロビーの奥にある中庭の坂を上った先に対局室がある。

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対局室へ続く坂を別の角度から。

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対局室入り口。

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「旅館ぬしや」を支える若旦那と若女将。

(八雲)

現地大盤解説会始まる

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14時を回り、現地では大盤解説会が始まった。

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解説は副立会人も務める長沼洋七段。

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聞き手は村田智穂女流二段。

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大雨の中、多くのお客様が訪れている。
村田女流二段がインタビューしたところ、地元島根県以外にも広島県から訪れた方や、中には埼玉県からはるばる来訪したという方もいた。

(八雲)

熱気を帯びる控え室

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図は13時30分頃の局面。
昼食休憩明けから強気な手の応酬で進んでいます。

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休憩明けからの早い進行に控え室の検討も熱を帯びてきた。

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その後控え室には島根県出雲市出身の里見香奈女流四冠も来訪。さっそく検討に参加している。

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観戦記を担当する勝又清和六段が、年季の入った小さい盤駒で検討している。
「旅館ぬしや」さん提供のものとのこと。

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駒箱の裏を見ると昭和63年と書かれていた。
中村太地六段の生まれた年だ。

(八雲)

対局再開

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12時55分頃、中村六段が入室。

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対局室に向かう羽生棋聖。

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12時57分頃に両者が揃った。

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再開が告げられると、羽生棋聖はすぐに▲8六角と指した。

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再開の一手を見て、中村六段が考え出した。

(八雲)

谷川浩司九段に聞く

平成12年4月の全日本プロトーナメント決勝第3局で、本局の類型から△8七歩~△9三桂を指した経験のある谷川浩司九段に話をうかがいました。

「当時岡崎六段が、▲9六歩~▲7五歩でヒネリ飛車を目指す構想を得意にされていましたので、対抗策として△8七歩~△9三桂の構想を深く研究して全日本プロの五番勝負に臨んだ覚えがあります」(谷川九段)

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谷川九段は「本譜の後手の条件はその時よりは悪い」と言います。
現局面は先手番ですが、仮に後手の手番だとしてもすぐに△8五桂とは指しづらいとのこと。5二玉型のため3二金が浮いているのが大きな違いで、△8五桂▲同桂△同飛に▲4五桂があります。
後手が△8五桂と跳ねるためには、例えば△2三銀として3二金にヒモを付ける手が必要とのこと。谷川九段の指した前例に比べると手が遅れています。

「もちろん中村六段はそれを承知で△8七歩~△9三桂としています。相当に研究して、この形で先手に手を渡しても有効な手がないと見ているのかもしれませんね」(谷川九段)

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休憩中の対局室

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休憩中の盤面(手前が後手)

(八雲)

昼食休憩

前記事の32手目△9三桂の局面で12時を回り昼食休憩に入りました。
消費時間は▲羽生1時間45分、△中村56分。対局は13時に再開します。

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昼食のメニューは両者同じで、「天ぷら(ふぐ・きす・かきあげ)そば」と「おにぎり(梅・おかか)」。
天ぷらは11時58分に揚げたものを12時3分に対局者の部屋に運ぶとのこと。宿の心配りに温かさを感じます。

(八雲)

中村六段が積極的に踏み込む

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中村六段の28手目△2七歩は積極的に踏み込んだ一手。角を追って手を作りにいきました。
図から▲9七角△9五歩▲同歩△9三桂と進んで次図。

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図の局面は後手側の陣形を4一玉・6一金・6二銀型に変えると、平成12年4月の全日本プロトーナメント決勝第3局▲岡崎六段-△谷川九段戦の前例があります。

―棋譜コメントより抜粋―
▲岡崎-△谷川戦は、ここから▲7四歩△同歩▲8六飛△同飛▲同角で大決戦になった。6一金が浮いているから踏み込みやすい筋だ。
本譜は金にヒモがついているため、同じようにやってうまくいくかどうか。7一銀型をとがめる意味で、▲6五桂と跳ねる順も考えてみたい。

【ニコニコ生放送】
屋敷伸之九段>ひねり飛車模様に対する一つの攻め筋ですね。次に△8五桂とした時に▲8六飛の返し技があるのですが、そこで△9六歩と打てるというのが9筋を突き捨てた意味です。

(八雲)

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