過去のホテルニューアワジでの対局結果をまとめました。
阪神淡路大震災は1995年。翌1996年から第82期を除いて毎年対局が行われ、本局が20局目です。(第82期は第4局に予定されていたが、羽生棋聖が3連勝で防衛)
ニューアワジでの千日手は第75期以来、2回目です。
(翔)
図は羽生棋聖が△8八歩とたたき、永瀬六段が▲同玉と応じた局面。
上図から△6六歩▲同金△3九角と進みました。
上図から▲3八飛と逃げますが、羽生棋聖はズバッと△6六角成と切りました。▲同銀に△3四歩▲4六銀で先手の攻め駒を撤退させてから、△9五銀と出ました。
先手玉を薄くして、単純な銀の進出で攻勢を取りました。
しかし後手は駒損。控室では「本当にこれで後手は優勢にできるの?」と不思議がっています。
先手は駒が撤退しているので、駒得を生かす展開にすべく、局面を収めにいくと見られています。
(翔)
指し直し局は相矢倉。脇システムの出だしから、永瀬六段が▲6八玉と早囲いを目指しました。藤井猛九段が連採したことから「藤井矢倉」とも言われます。
▲3五歩△同歩▲4一角が新構想と言われています。時間を多く残している羽生棋聖が、ここで考えています。
(翔)