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2017年4月25日 (火)

挑戦者は斎藤七段

Kisei201704250101_136

136手で斎藤七段の勝ちとなりました。終局時刻は19時11分。消費時間は▲糸谷3時間8分、△斎藤3時間59分。

(飛龍)    

退路封鎖の銀

その後、手が進んで、斎藤七段がいきなり△9八銀と打ち込みました。この銀打ちが先手玉の逃げ道をふさぐ一手で、▲同香なら△8五歩▲9六玉△8六金以下の詰みがあります。詰将棋を得意とする、斎藤七段らしい鋭い一着です。

△9八銀

(夏芽)

一分将棋

△8二香

△6四馬以下、数手進んで△8二香まで進みました。この香の王手に対し、8筋に歩が打てない糸谷八段は、▲8五銀△6三角▲8四角と2枚の駒を投入してしのいでいます。この受けが粘りのある順のようで、控室では「逆転模様」との声が出始めています。ここで斎藤七段が一分将棋に入りました。

▲8四角

糸谷八段

斎藤七段

(夏芽)

ねじり合い

▲3一飛以下、△3七歩成▲6八玉△4七と▲7七玉△5五角▲6六歩△5四金▲5六歩△1九角成▲3三飛成△6四馬と進みました。互いに崩れず、力のこもった攻防が続いていますが、検討陣は「まだ斎藤七段がリードしている」との見解です。

△6四馬

(夏芽)

流れが変わる

△6三銀打以下、▲8三角成△7二銀▲7四馬△3三銀▲3一飛と進みました。先ほどまでと攻守が入れ替わり、糸谷八段が攻める展開になっています。

▲3一飛

対局室

(夏芽)

残り2分

▲7四角以下△6一玉▲2五飛△6三銀打と進みました。この時点で斎藤七段は残り2分、対する糸谷八段はまだ1時間41分を残しています。

△6三銀打

(夏芽)

勝負手

△4五桂以下、▲7七歩△4八角成▲同玉△3七金▲5八玉△2八金▲7六歩△3八金▲7四角と進みました。糸谷八段がぎりぎりのしのぎを見せて、後手玉の嫌味をついていますが、控室では△6三銀打でも△6一玉でも「後手が余している」と言われています。

▲7四角

天井カメラ
(対局室では糸谷八段が席を外し、斎藤七段が腰を落として読みを入れている)

(夏芽)

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