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2025年6月 3日 (火)

優劣不明の終盤戦

20250603_119控室では「先手苦戦」の声もありましたが、杉本六段は受け身にならず果敢に攻め合っています。図は△2七香不成の王手に▲1八玉とかわした局面。もう詰む詰まないの終盤戦ですが、ハッキリした結論は出ていません。

(玉響)

日光東照宮

昨日の昼頃に日光東照宮を拝観しました。多くの観光客でにぎわっており、修学旅行と思われる子どもたちも大勢いました。

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20250602a7302260_3 (重要文化財の五重塔)

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20250602a7302192(「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な「三猿」)

20250602a7302252_2 (日光東照宮の東回廊にある彫刻の「眠り猫」)

20250602a7302232(奥社参道。廻廊から奥社までの石段は207段ある)

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(玉響)

玉頭戦に

20250603_76_2第1図は16時過ぎの局面。先手が端攻めを起点にして、玉頭戦に持ち込みました。ここで▲2六金が力強い直進。自玉の守りは薄まりますが、攻撃特化で穴熊を攻略する心積もりです。

20250603_90局面が進んで第2図。先手のトーチカと後手の穴熊では、桂を跳ねているトーチカのほうが玉の堅さで劣ります。先手は桂交換に持ち込むことで、その優位性を打ち消すことに成功しました。しかしながら、端歩の関係性においては後手有利です。実戦は第2図から▲3六金△1六歩と進んでいます。

(玉響)

対局前日の祈祷(2)

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20250602a7302043(玉串を受け取る藤井棋聖)

20250602a7302051(杉本六段。 二礼二拍手一礼の作法で拝礼した)

20250602a7302096(陽明門を背に記念撮影)

(玉響)

対局前日の祈祷(1)

対局前日の6月2日、両対局者は対局場を訪れる前に日光東照宮で祈祷を行いました。まずは拝殿に移動するまでの様子をご紹介します。

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(玉響)

午後のおやつ

15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。メニューはともに「『金谷 時のプリン』~3つの味の記憶~」。ドリンクは藤井棋聖が「金谷りんごジュース」、杉本六段が「アイスティー」です。そのほか、ホテルのメニューにはありませんが、杉本六段は「カツサンド」も注文しています。

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20250603a7302864(藤井棋聖のメニュー)

20250603a7302868(杉本六段のメニュー)

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(玉響)


14時頃の控室

控室では藤井猛九段、近藤正七段、山本博五段が継ぎ盤で検討中。四間飛車、中飛車、三間飛車のスペシャリストが集結しています。

20250603_59藤井猛九段は図の▲7六歩は「振り飛車がいいと思っているなら打たない」という旨を話していました。この手自体は「敵の打ちたいところに打て」の格言通りですが、▲1五歩から端攻めに出たときに歩が少ないのは気がかりです。

20250603a7302858 (右から藤井猛九段、近藤正七段。振り飛車側を持っていた)

20250603a7302853(山本博五段)

(玉響)

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