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2019年6月18日 (火)

前夜祭(1)

18時から亀岳林 万松寺「白龍ホール」にて前夜祭が開催されました。

Dsc_0100(前夜祭開会、ステージに登壇した両対局者)

Dsc_0105(堀晃和・産経新聞社編集局文化部長)
地元の方々の本当に厚いご支援をいただいてこの第2局を開催できますことを感謝申し上げます。今回の棋聖戦は、三冠を保持する豊島棋聖と渡辺二冠との頂上決戦です。明日の将棋界に覇をとなえるのはどちらになるのか、その行方を占う五番勝負といえます。ご注目ください。

Dsc_0136(鈴木輝彦・日本将棋連盟理事はあいさつの最後にマジックを披露した)
堀文化部長がいわれたように、結果次第で棋界の勢力地図が変わる複数冠同士の戦いを将棋界では頂上決戦といっております。もう30年、40年前になりますが、当時三冠だった大山康晴十五世名人と、二冠だった中原誠十六世名人がタイトル戦でぶつかったことがありました。中原先生が挑戦者で、大山先生はタイトルを取られると冠数が逆転してしまうんですね。当時のことを知っている人に聞くと、そのときの大山先生は大変に怖かったということです。
現代で本当に頂上決戦といっていいのは、今回の棋聖戦と、それから私の大好きな深作欣二監督の『仁義なき戦い』、この二つしかないんじゃないかと(笑)。『仁義なき戦い』が分からない方は、ぜひ見てみてください。対局者のお二人も将来、今回の棋聖戦のことを振り返っていろいろなインタビューに答えられる、そういう戦いになると思います。ここが天王山ですね。皆様、ご支援をよろしくお願いします。
……というところで終わりたいんですが、世界で誰もやっていないマジックをやってから帰ろうかと思っているんですが、いかがですか? よろしいですか? なぜ誰もやっていないかというとね、くだらないから(笑)。

Dsc_0140(大村秀章・愛知県知事)
鈴木理事がとても将棋指しとは思えないあいさつをされましたけれども、「なんでマジックなんだろう?」と思いながら見ておりました(笑)。将棋連盟もどんどん変わっていくということでしょうか。
万松寺は織田信長さん、信秀さん(信長の父)ゆかりの名刹で、徳川家康さんにもご縁があります。まさに天下分け目の決戦にふさわしい対局場ではないかと思います。ぜひ、歴史に残る素晴らしい戦いにしていただきますよう、お願いいたします。

(吟)

対局検分

Dsc_0060(検分を行う豊島棋聖)

Dsc_0069(駒の感触を確かめる渡辺二冠)

Dsc_0076(立会人の木村九段が両対局者に室温や対局室の明るさなどを確認する)

(吟)

明日 第2局

豊島将之棋聖に渡辺明二冠が挑戦する第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(主催:産経新聞社、特別協賛:ヒューリック株式会社)。第1局は豊島棋聖が先勝して第2局を迎えました。
第2局は6月19日(水)愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われます。立会人は木村一基九段、副立会人は杉本昌隆八段、記録係は冨田誠也三段(小林健二九段門下)が務めます。現地大盤解説会は澤田真吾六段、聞き手は長谷川優貴女流二段が担当します。
持ち時間は各4時間。第2局の先手番は豊島棋聖です。

【五番勝負第1局】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/90/kisei201906040101.html

【五番勝負第2局】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/90/kisei201906190101.html

【産経新聞ニュース(将棋)】
https://www.sankei.com/life/newslist/shogi-n1.html

【ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/

Dsc_0004

中継は棋譜コメント入力が睡蓮、ブログを吟が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

(吟)

2019年6月 4日 (火)

第2局は6月19日(水)に対局

五番勝負第1局は豊島棋聖が制し、幸先のよいスタートを切りました。
第2局は、2週間後の6月19日(水)、愛知県名古屋市「亀岳林 万林寺」で行われます。
本日はご観戦いただきまして、まことにありがとうございました。

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(武蔵)

感想戦

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(武蔵)

両対局者、大盤解説会場に登壇

インタビューのあと、両対局者が大盤解説会場に現れました。
Img_8159(稲葉八段を加え、3名で意見を交わす)
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Img_8169(両者には惜しみない拍手が贈られた)

(武蔵)

終局直後

Img_8133(二転三転する大熱戦を制した豊島将之棋聖)
―――第1局を制して、初防衛に向けて先勝されました。次局に向けての気持ちをお願いします。
豊島 悪手も指してしまったので、反省すべきところはして、次も頑張りたいと思います。
Img_8142(優位を維持していた渡辺明二冠だが、惜しくも勝ちを逃した)

―――本局を振り返っていかがでしょうか。
渡辺 中盤の形勢はよくわからず、自信がないところが多かったです。

―――立ち上がりは矢倉を目指した駒組みだったでしょうか。
渡辺 本譜のような立ち上がりは視野に入っていました。後手の急戦策は手が広いので、相手の動きを見て応じようと思っていました。

―――二転三転の終盤戦でした。
渡辺 最終盤は、はっきり勝ちの局面があったと思いますが、読みきれませんでした。

―――次局に向けての気持ちをお願いします。
渡辺 苦しい立ち上がりにしてしまいましたが、挽回できるように頑張りたいと思います。

(武蔵)

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