藤井七段インタビュー
産経新聞(以下、産経) 本局は先手番でした。第1局と第2局は矢倉でしたが、今回は得意の角換わり腰掛け銀でいこうと思われていたのでしょうか。
藤井 そうですね。角換わりから腰掛け銀にしようと思っていました。
産経 開始からどんどん指し手が進みましたが、藤井七段としても研究範囲だったということでしょうか。
藤井 そうですね。途中まで考えたことのある局面でしたが、こちらの玉形が見慣れない形になって、うまくまとめられませんでした。
産経 どの辺りまでが想定の範囲内だったのでしょうか。
藤井 △9九角成(82手目)に▲7七桂で難しいイメージでしたが、△9九飛(90手目)と打たれて対応が分かりませんでした。そのあとにいくつかミスが出てしまったと思います。
産経 タイトル戦初黒星となりました。
藤井 今日の内容を反省して、次につなげたいと思います。第4局がまたすぐにあるので、いい状態で臨めるようにしたいです。
東京将棋記者会(以下、記者会) 大長考で▲9八銀(91手目)とされたところは、どのようなことを読んでいたのでしょうか。
藤井 (前手の)△9九飛が読みにない手で、形勢としてはいい勝負かと思ったんですけど、端玉であまりない形なので、そのあとはちょっとまとめ方が分からなかったです。
記者会 2勝0敗で迎えた本局でしたが、どのような心境で臨まれましたか。いつもと同じように指せたでしょうか。
藤井 自分としては普段通り臨めたかなと。途中で何回かミスが出てしまったのは、実力かなと思います。
(睡蓮)


図は18時25分頃の局面。後手が馬を6七から7八に入って、△9六歩▲8六玉△8七馬以下の詰めろをかけたところです。控室の形勢判断は後手はっきり優勢。次の▲9四歩で、藤井七段は一分将棋に入りました。
図は17時40分頃の局面。銀を取って△8五桂の王手に▲8五同桂と応じたところです。控室ではここで△7七銀が厳しいので▲8五同桂では▲8六玉とするだろうと見られていましたが、改めて検討してみると、△7七銀に▲4三成銀△4二歩▲3二成銀△同玉▲4四桂△2三玉まで決めてから▲7七金(変化図)と質駒を取る順が利くことが分かりました。以下△7七同馬は、▲3五桂から後手玉が詰みます。どこまでいっても難しい終盤戦のようです。藤井七段の残り時間は3分になっています。

図は16時50分頃の局面。先手の藤井七段が残り17分から9分を割いて▲9四桂と受けたところです。受けに回るなら▲7三角成が自然に見えるところでしたが、それは△7六馬が嫌だったのかもしません。▲9四桂を見た鈴木九段は、藤井七段は自分がよいとは思っていないのではないかと話しています。残り時間は▲藤井8分、△渡辺1時間58分。






