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2022年4月25日 (月)

押さえ込みの壁

20220425k渡辺名人が手を尽くして攻めていますが、永瀬王座の押さえ込みの壁が厚く、突破口を見いだすのは難しい状況です。

控室に日本将棋連盟会長の佐藤康光九段が訪れました。棋聖6期の実績を持ち、永世棋聖の有資格者。勝又七段と継ぎ盤で検討した手が実戦で出ると「けっこう当たってますね」と手応えを感じている様子でした。

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いよいよ決戦

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渡辺名人が▲4六歩(79手目)と反攻に出て決戦になりました。実戦は△4六同歩▲2五歩△同歩▲4五歩と進行。積極的に攻めかかっています。

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狙いは△4五同桂▲同桂△同銀▲4四桂で、こう進めば先手成功です。とにかく先手陣が堅いので順調に攻めが続けばいいのですが、参加しているのは飛角桂で非常に攻めが細いのが問題。渡辺名人が得意とする展開ではありますが、条件は先手にとって厳しそうです。ただ、堅さが大差のため、一発でもいいパンチが入れば後手玉は空中分解してしまう恐れもあります。永瀬王座にとって神経を使う中盤戦になりそうです。

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名人の辛抱

20220425g戦いが始まり、永瀬王座がじりじりと態勢を整えています。穴熊は堅い囲いですが、金銀が偏ることが弱み。永瀬王座は△6四角(68手目)から△3三桂(74手目)と、角と桂のコンビネーションで手薄な方面に狙いをつけました。次に△2五桂▲同桂△1九角成と飛車を目標にする順があり、先手としてはやっかいです。渡辺名人はなんと▲2六歩(75手目)と辛抱しました。

20220425h囲いの補修なら歩を打つのは自然ですが、2筋は先手にとって攻撃陣。飛車も使えなくなるので部分的には相当につらい手です。

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永瀬王座が動く

20220425f渡辺名人が穴熊への組み替えを見せると、永瀬王座が△6五歩(64手目)と動きました。渡辺名人は歩を取らずに▲9九玉と引いて迎え撃ちましたが、相手に好きなように攻めさせるだけに勇気のいる方針選択です。控室には深浦康市九段が訪れ、勝又七段と「1筋の位が大きい」という話をしていました。現状は攻勢に出ている永瀬王座がペースを握っていますが、堅い穴熊のカウンターも怖いという評判です。

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鳩森八幡神社

将棋会館の向かいには鳩森八幡神社があり、新年に境内の将棋堂で祈願祭が執り行われるのが通例になっています。棋力向上や必勝を願う絵馬が奉納されていました。

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堅さ対バランス

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渡辺名人の持久戦志向に永瀬王座が歩調を合わせ、じっくりした展開になりました。永瀬王座の△2四歩(48手目)は弱点を突くだけにぎょっとしますが、次に△2三金と上がって補強する用意で、その有効性が知られつつあります。実戦は▲8八玉△2三金▲6九銀△3二玉▲6八銀上と進みました。

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金銀4枚の囲いは以前の矢倉ではよく見られましたが、近年では珍しくなりました。さらに▲9八香~▲9九玉と穴熊に組み替えて堅さを追求する順があり、バランスよく構えている後手とは対照的です。平成の目では玉が堅いほど実戦的に勝ちやすいのですが、令和では玉の薄さを読みの力でカバーし、攻撃に戦力を回す考え方が主流になりました。本局は挑戦権争いだけでなく、時代によって移り変わってきた思想の戦いでもあります。

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東京・将棋会館

東京の拠点である将棋会館は渋谷区千駄ヶ谷にあります。対局場のほかに道場と販売部を備え、棋士だけでなくファンにも親しまれてきました。2024年に移転する予定になっています。

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