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第95期棋聖戦五番勝負第1局

2024年6月 6日 (木)

対戦成績

2018/09/14 藤井聡太七段●-○山崎隆之八段 第60期王位戦予選
2021/07/10 山崎隆之八段●-○藤井聡太王位棋聖 第34期竜王戦決勝トーナメント

対戦成績は1勝1敗。18年は藤井棋聖の先手で角換わり早繰り銀(手数は138手)、21年は山崎八段の先手で相掛かり(手数は94手)。いずれも相手の得意戦法を後手番で破っています。

山崎八段はかつて奨励会の幹事を務めていました。藤井棋聖は、山崎幹事の時代に1級から四段まで昇段しています。かつての奨励会員と奨励会幹事がタイトルを争うのは珍しいことです。

Dsc_3239(盤の前に春蘭が飾られている)

(牛蒡)

午前の控室

控室に戸辺誠七段と将棋親善大使の伊藤かりんさんが来訪。継ぎ盤で検討しています。

Dsc_3531(戸辺七段)

Dsc_3546(伊藤さん)

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Dsc_3585(深浦九段が検討を見守る)

Dsc_3589_2(控室のテーブルオブジェ。鉄球が自動で動き、刻一刻と砂絵を変化させていく)

Dsc_3619(これが現時点での検討フルメンバー)

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戦型は相掛かり

240606_023第1局は相掛かりになりました。山崎八段の先手番の得意戦法です。山崎八段は2筋の歩交換を見送り、藤井棋聖は△3三角と受けました。

図は10時20分ごろの局面。同一局面の前例はありませんが、1筋の突き合いがない形の類型はあります。その将棋は△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲6八銀△8八角成▲同金のあと、しばらく駒組みが続き、50手台に入ってから開戦しています。

Dsc_3119(山崎八段は得意戦法で王者に挑む)

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午前のおやつ

10時になり、午前のおやつが出されました。

山崎八段 Minamitei フロマージュ、夢見る果実ブルーベリージュース
藤井棋聖 黒胡麻のブランマンジェ、アイスティー

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対局開始

ホテル三日月グループの小高社長が振り駒を務めました。藤井棋聖の振り歩先で、結果はと金が3枚。第1局は山崎八段の先手です。

【第1局始まる|産経ニュースYouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=X9aPFBPOBd8

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Dsc_3270(先手と決まった直後の山崎八段)

Dsc_3347(初手を指す前に相手の顔を見た)

Dsc_3358(初手▲2六歩)

Dsc_3396(藤井棋聖は2手目△8四歩)

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対局開始の朝

8時45分に山崎八段、8時49分に藤井棋聖が入室しました。

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(牛蒡)

本日のスケジュール

おはようございます。木更津市は晴れ時々曇り。予想気温は17度から26度。本日のスケジュールは次の通りです。

09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開、現地解説会開始
15:00 午後のおやつ
- -:- - 終局

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(牛蒡)

2024年6月 5日 (水)

前夜祭(5)

前夜祭の最後のイベントとして、打ち上げ花火がありました。発射ボタンを押したのは深浦九段。盛大な花火にファンの皆さんも歓声を上げていました。

以上で対局前日のブログ更新を終わります。最後に産経新聞のタイムライン記事を紹介します。明日以降も本ブログとあわせてお楽しみいただければ幸いです。

【棋聖戦第1局タイムライン|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20240605-7YPCYTELMZBDVFLSR27QJJKTLM/

Dsc_2917(深浦九段も初めての体験で緊張している様子)

Dsc_2958(ドン!ドン!)

Dsc_2972(バババ!)

Dsc_2984(東京湾上空に打ち上がる、日本の夏の風物詩)

Dsc_3027(大役を終えてホッとした様子の深浦九段)

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前夜祭(4)

関係棋士の紹介とトークショーの様子です。

Dsc_2378(左端の竹部女流四段が進行を務めた。右端に記録係の宮原三段)

Dsc_2566(トークショーは絶好調で盛り上がった)

鈴木九段「戦型予想は相掛かり。山崎さんは明日、思いっきりやって、思いっきり悪くなってほしい! それでチョイ悪逆転術で藤井さんがわからない分野のところで勝負して、一発逆転ホームランを狙ってほしいなと。山崎さんも『自分が勝つことによって勝てない中年棋士がやる気になるんじゃないか』って旨を言ってましたけど、もうその通りでね、山崎さんが勝ってくれれば私も次の王座戦(の本戦準決勝)で永瀬(拓矢九段)さんに勝てるんじゃないかと思っています」

深浦九段「戦型予想は相掛かり。山崎八段が後手なら力戦形になるのかなと。力戦といっても整っている力戦とそうでない力戦があるんですが、山崎さんは全然整っていない力戦もよく指されていて(会場笑)、相手を混乱させるのも得意なパターンのひとつだと思うので、それも見どころのひとつだと思います。そういったときに藤井棋聖がどういう対応をするのか。困った感じを出されるのも面白いのかなと見ています」

Dsc_2682(野原女流初段は前期第1局のベトナム・ダナンで購入したアオザイで登場)

近藤誠七段「山崎八段が先手なら相掛かりになると思います。山崎八段は後手番だと雁木系でしたり、一手損角換わりでしたり、作戦は豊富だと思います。私の印象だと山崎将棋は序盤からよくしていくよりは、中終盤のねじり合いで力を発揮される方だと思うので、午後くらいですかね、そのくらいから楽しみが深まっていくのではないかと思います」

中川八段「初手から山崎さんの感性を盤上に発揮してもらいたいね。角換わりの定型みたいな将棋にはならないでしょう。第一局、おそらく山崎さんは張り切っていると思うので、見たことのない形が現れるのではないかと予想しています」

野原女流初段「私も相掛かりと力戦の将棋になると思います。力戦形の将棋が見たいので注目したいと思います」

Dsc_2777(竹部女流四段も私服のアオザイでそろえた)

Dsc_2752(羽生会長もトークショーを楽しんでいた)

Dsc_2878(小高芳宗・ホテル三日月グループ代表取締役社長が中締めのあいさつをした)

「明日は藤井先生と山崎先生が戦われますが、序盤、中盤、終盤、木更津で駒たちが躍動する姿をお客さま方にお届けいただけるのかなと思っています。本日は皆さま、ゆったりたっぷりのんびりお過ごしいただければ幸甚でございます」

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前夜祭(3)

対局者はあいさつのあとに退場。立会人の深浦九段から乾杯のあいさつがあり、しばらく歓談の時間となりました。

Dsc_2197(立会人を務める深浦康市九段)

「両対局者の健闘を、また今シリーズが素晴らしいシリーズになりますように。乾杯!」

Dsc_2200(前夜祭の料理)

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Dsc_2165(宝船大漁盛り)

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Dsc_2176(東京湾といえば、あさり。ホテル三日月では目の前の干潟で潮干狩りが楽しめる)

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Dsc_2241(和牛のローストビーフ)

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Dsc_2804(ファンと記念撮影をする鈴木大介九段)

Dsc_2794(同じく中川大輔八段)

(牛蒡)

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