おはようございます。棋聖戦第2局は9時開始です。
【本日のスケジュール】
09:00 対局開始
10:00 現地大盤解説会開始&おやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 おやつ
(今日の名古屋はお天気に恵まれました)
第2局はニコニコ生放送とAbemaTVで生中継されます。
ニコニコ生放送の解説は小林裕士七段、聞き手は中村桃子女流初段。
https://live.nicovideo.jp/gate/lv319994616
AbemaTVの解説は飯塚祐紀七段、近藤誠也六段、聞き手は貞升南女流初段、飯野愛女流初段。
https://abema.tv/channels/shogi/slots/Ey5z2KNsiwUWWb
本日もよろしくお願いいたします。
(吟)
前夜祭は抽選会が行われて閉会になりました。
(中締めをした木村九段に花束が贈呈された。木村九段は第60期王位戦で挑戦を決めた)
先ほどから頂上決戦ということがいわれておりますが、今回のシリーズは世代間の戦いともいわれております。豊島さんは、もうすぐ30歳になるでしょうか、20代。渡辺さんが30代で、油の乗りきった世代です。こういった異なる世代の間での対決は、将棋界がこの先どのように変わっていくのかということを占う意味でも、大きなシリーズになるかと思います。中には終わりそうな40代のおっさんがワケ分かんないようなことでしゃしゃり出てくるシリーズもありますけれども、明日はこの頂上決戦、将来の伝説になるであろう一局を堪能していただきたいと思います。また、明日はこの会場で10時から解説会を行う予定であります。指し手が進まないときもですね、澤田さんが盛り上げます。ぜひ楽しみにお越しいただきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。
本日の中継ブログの更新は以上で終了します。明日の第2局をお楽しみに。
(吟)
対局者が会場をあとにすると、前夜祭会場では明日のみどころが語られました。
(今夜も絶好調? 木村九段と杉本八段)
木村 明日の対局ですけれども、皆さん、どっちが勝つと思いますか? それから聞いてみましょう。
杉本 早速、無茶ぶりがすごいですね。
木村 じゃあ、お客さん、手を挙げてみましょう。
(お客さんたちの挙手でのアンケートの結果は、豊島棋聖の勝ちを予想する方の数がやや多かった)
木村 ……はい。ということで、自ずと答えが決まってきたと思います。いかがでしょう?
杉本 やはり豊島さんは愛知県の出身ですからね。まあ、私たち立会人はどちらに肩入れすることもないですが。
澤田 私も大盤解説をさせてもらうので、中立ということになりますが。いやまあまあ、引き分けでもいいんです。千日手を10回くらいやってもらって、今日は決着つきませんでしたでも。あとは、300手はちょっといってもらいたくないんですけど、150手くらいの大熱戦を見たいと思っています。
長谷川 私もどちらが勝つかは分かりませんが、複数冠の棋士同士の戦いということで、素晴らしい将棋が見られると楽しみにしています。
木村 なるほど。皆さん、自分がいちばんかわいいんだということが伝わってくるお答えだった気がします。
(明日の大盤解説会でコンビを組む澤田六段と長谷川女流二段)
杉本 木村さんはどちらが勝つと?
木村 私はどっちでもいいっす。
杉本 皆さんご存知の通り、木村さんは先日、豊島さんの持つ王位に挑戦することが決まりました。明日の私の役目は、豊島さんと木村さんの間に……。木村さんが豊島さんのほうにバチバチとね。なかなかこういうケースってないんじゃないですか?
木村 かつてない味の悪さという見方もあるかもしれませんけど。
杉本 いまからでも交代してもいいですよ。
木村 何かあったときにはよろしくお願いします。
杉本 豊島さんも大変ですよ。目の前の渡辺さんも敵だし、斜め前の木村さんも敵だし。
木村 そんな風に思ってないから大丈夫だと思いますよ(笑)。ともあれ、明日、お時間に余裕のある方はですね、こちらの前夜祭と同じ会場ですので、解説会にお越しいただきたいと思います。
(吟)
(亀岳林 万松寺から記念品を贈呈されて、笑顔の両対局者。記念品はステファン・ペドロヴィクの「木馬のあるゴルフ場」)
(第2局に向けて決意を語る豊島棋聖)
私は5歳の頃まで愛知県の一宮市に住んでおりまして、いまも祖父母はそちらに住んでいます。そういったこともあって、今回の愛知県での対局を非常に楽しみにしていました。また、先ほど(記念品贈呈で)ステージに上がられた万松寺の伊藤さん(住職のご子息)はいつも前夜祭やイベントなどにきてくださっていまして、そういうご縁のある万松寺さんで対局できることを非常にうれしく思っています。明日の対局は自分自身、楽しみながら一生懸命指して、観戦していただく皆様にも楽しんでいただけるような将棋になればと思っています。
(渡辺二冠)
万松寺さんは、昨年来、将棋界で何かと話題のお寺さんです。私は今回初めてこさせていただいて、どういうところなのかなと楽しみにしていたんですが、対局場は非常に立派な部屋をお持ちで、この会場(前夜祭会場かつ、明日の大盤解説会場)も大変素晴らしいです。今日の前夜祭も、なかなか類を見ない一風変わった前夜祭になっていまして、何ていうんでしょう、万松寺さんはこれから新しい時代のタイトル戦の対局地として代表的な存在になっていかれるのかなと感じています。第1局は残念ながら負けてしまったんですが、非常に反響が大きい将棋ではありましたので、明日の第2局も、引き続きそういった将棋を目指して頑張っていければと思います。
(吟)