端歩の遅はや
第1図は中盤の38手目△3六歩の局面。後手が技を狙っていそうなところで▲9六歩。悠然と構えます。
しばらくたった第2図。やはり、後手が攻めを狙っていそうなところで▲9四歩。以下、第3図まで進んで、先手は桂得の戦果を挙げました。間合いを見誤るとすぐにガタガタになるところですが、羽生棋聖はうまく応じました。遅いようで間に合った先手の攻めでした。
(銀杏)
第1図は中盤の38手目△3六歩の局面。後手が技を狙っていそうなところで▲9六歩。悠然と構えます。
しばらくたった第2図。やはり、後手が攻めを狙っていそうなところで▲9四歩。以下、第3図まで進んで、先手は桂得の戦果を挙げました。間合いを見誤るとすぐにガタガタになるところですが、羽生棋聖はうまく応じました。遅いようで間に合った先手の攻めでした。
(銀杏)
図は68手目△4四歩まで。少し前までは後手よしとみられていましたが、調べていると難しい変化が多いです。「後手持ちだけど大変」と勝又六段。
先手は▲6六桂が有力で、以下△7六角は▲9三歩成△同香▲同香成△同桂▲9二角成(参考図)で▲7四桂の王手角取りを狙って先手が指せそうです。後手は王手角取りの筋を避けて、▲6六桂に△4三角と逃げるのがよいようです。
(銀杏)
図の65手目▲3七同金に実戦は△2五飛▲2八歩△4四歩でした。図で△3四桂と打てば、後手は大駒を取れますが、▲同角△同金▲6六桂△4五角▲5六歩△同角▲5七銀左△4五金▲5六銀△同金▲4三飛成(参考図)という勝負手がありました。
参考図は後手に決め手がないと、飛車を成り込まれて大変です。
(銀杏)