(対局者決意表明。まずは羽生棋聖)
どうも皆さんこんばんは。第86期棋聖戦五番勝負第3局の前夜祭、このように盛大に開催をしていただきまして、誠にありがとうございます。こちらでの開催は3年連続ということで、毎年盛大に、熱意あふれる歓迎をしていただいています。私もいろいろな場所で対局をするのですが、このように大きな規模で前夜祭が行われるというのは非常に稀なことで、そういう意味でもこちらの方に厚く御礼を申し上げたいと思います。先ほどから林さん、実行委員長自らが司会をされているというのはなかなかないと思うんですけども、本当に毎年お世話になっております。
今日は前夜祭ということで、限られた時間ではありますけども、皆さまと交流の機会を持ちたいと思っています。明日は天気がどうなるかわからないですけども、対局が行われると同時に大盤解説会も行われるということになっています。ぜひたくさんの方に、将棋のタイトル戦がこんなふうに行われているんだと少しでも知ってもらえたらうれしいなと思います。同時に将棋の面白さを幅広い世代の人たちに伝えていければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
皆さまこんばんは。本日はたくさんの方にお集まりいただきましてありがとうございます。
私が沼津に来たのは今日が初めてなんですけども、今日ここに来る前に対局場を検分させていただきまして、歴史と趣のある対局場で感激しました。前夜祭が340名、盛大な前夜祭を開催していただきまして、また感激しました。明日は皆さまの期待に応えられるような、対局場にふさわしいようないい将棋を指せるように頑張りたいと思います。関係者の皆さまには今日、明日お世話になります。よろしくお願いいたします。
(書き起こし=文、写真=紋蛇)
(紋蛇)
(主催者挨拶 産経新聞社東京本社文化部長 小川記代子)
皆さまこんばんは。産経新聞の小川と申します。
明日の棋聖戦を前に、このような盛大な、盛大なという言葉では当てはまらないくらい盛大な前夜祭を催していただきましてありがとうございます。関係者の皆さま、本当にありがとうございます。
去年は大阪本社の文化部長がこちらであいさつさせていただきました。そのときのことを、ただただ「すごかった」と語っていたのが印象的でした。実際ここから見ると圧巻ですね。見たことがない前夜祭です。こんなふうに歓迎していただけたこと、本当にうれしく思っております。
明日の対局はタイ、1勝1敗ということで、五番勝負の第3局という、ファンにとっては一番おもしろい対局になるのではないかと思います。大盤解説会も行われますので、ぜひ足をお運びくださいますようお願いいたします。ありがとうございました。
(主催者挨拶 日本将棋連盟専務理事 青野照市九段)
改めまして皆さまこんばんは。日本将棋連盟の青野です。将棋連盟を代表しまして、また地元の棋士を代表しまして、皆さまに御礼とごあいさつを一言申し上げたいと思います。
これだけの方が来ていただく前夜祭、タイトル戦は非常に素晴らしいなと思います。棋聖戦というのは第86期にわたって産経新聞社さまに主催していただいている棋戦です。80以上重ねている棋戦というのはこの棋聖戦だけなんですね。一年に2回やったということもありますけども、一番多くのタイトル戦を重ねてきています。その中で色々な戦いが繰り広げられてきました。
私の地元静岡県、沼津で開催されるということ、地元の方々の熱心な誘致の気持ちを感じる次第です。地方にタイトル戦を持ってくるということで、新聞、テレビで見るだけなく、生の羽生さんを見たよ、生の豊島さんを見たよということで、将棋に興味を持っていただければと思います。来ていただいている子供さんにとっても、羽生棋聖を見たということは一生の思い出になってくれると思います。成績も1勝1敗ということで、挑戦者の豊島さんもいつタイトルをとっても不思議ではないほどの実力者であります。今は糸谷竜王という同年代のタイトルホルダーも出ましたので、ここらでひとつ、四冠を持つ絶対王者の羽生さんにどういう戦いをするのかということを、明日の解説会、産経新聞紙上、ネット、ニコニコ生放送、いろいろなメディアで楽しんでいただければと思います。
この棋聖戦ではブールミッシュさんにお菓子の提供をいただいて、協賛をいただいております。サイン入りのお菓子も買っていただければと思います。色々な方に応援していただいて、この棋聖戦、素晴らしいタイトル戦になっております。明日はできるだけ多くの方に棋聖戦の熱気を感じていただければと思います。
(開催地 歓迎の挨拶 沼津市副市長 藤岡啓太郎)
ただいま沼津市を代表してとありましたが、沼津がいかにこの対局を歓迎しているかということは、ここにご臨席の340名の方が何よりも雄弁に語っているというふうに思います。この開催にこぎつけていただきました関係者の方に御礼申し上げる次第でございます。
歴史のある棋聖戦、その棋譜とともに、歴史ある沼津という土地も発信していただければと思うところです。私が言うまでもないことですが、開催されます沼津倶楽部は歴史のシンボルともいうもので、今年3月、国の登録有形文化財に指定されたという場所です。このホテルも昔はまさに戦いの場所でございました。そういう意味ではふさわしい場所が用意できたと自負していますので、ぜひ名局を伝えていただければと思います。
(書き起こし=文、写真=紋蛇)
(紋蛇)
(対局室は沼津倶楽部の和館の一室、「清水」が使われる)
沼津倶楽部和館は、明治40年ミツワ石鹸二代目社長・三輪喜兵衛の別邸として建てられたもの。数奇屋造りで、千人茶会なども企画されたと言われています。平成20年に改修され、今年の3月に国の登録有形文化財に登録されました。
(ブールミッシュの担当者からおやつについて説明された。なお、第3局で出されるおやつは、対局当日現地で対局者に出される同時刻に、ブールミッシュ銀座本店で限定販売が開始される。詳細はブールミッシュの棋聖戦特集ページをご覧いただきたい)
盤駒は問題ありませんでした。カメラの位置や空調なども確認し、検分は10分ほどで終了しました。
(紋蛇)