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第83期棋聖戦五番勝負第3局

2012年7月 5日 (木)

七夕まつり

対局は羽生棋聖が長考中です。
控え室の結論も容易には出ず、現在のところ「難しい」と言われています。

対局地の有福温泉は七夕まつりが行われています(写真は昨夜撮影)。
難解な終盤戦を乗り切って織姫と出会えるのはどちらでしょうか。

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前夜祭でも演じられた「石見神楽」。

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ろうそくの灯篭。

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有福温泉は階段の街。

(八雲)

観戦記者の目

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―棋譜コメントより抜粋―
(図の1手前▲2七金の局面で)「中村さん、残り23分。羽生さんはまだかなり残してる。羽生さんは自信を持っている雰囲気でした」と、対局室に入っていた勝又六段。

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17時頃の対局室モニター。△7六馬を見て羽生棋聖が考えています。

(八雲)

大盤解説会の様子

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15時過ぎの大盤解説は立会人の小林健二九段が担当。

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里見香奈女流四冠も飛び入りで大役を果たした。

(八雲)

終盤戦へ

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41手目の▲8八歩に対して、後手が鋭く切り込んで局面は一気に終盤戦の様相を呈してきました。
▲2四桂までの消費時間は▲羽生2時間39分、△中村2時間40分。

―以下棋譜コメントより抜粋―
「ここから△6六桂▲同歩△6七角▲4八玉△8六馬(参考図)と進めたときに、先手玉に受けがあるかどうかという意味。△4九金だけでなく△5九馬▲同玉△5八金の筋もあり、単純に逃げ道を開けるだけで受かるとも思えない。
後手玉は瞬間的にかなり詰みにくい格好。羽生、怖いところに踏み込んだ」

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控え室では参考図から▲2七金が調べられており、「意外に寄らないかもしれない」の声。

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終盤に入り、中村六段は腰を落として考えている(写真は昼食休憩明けに撮影)。

(八雲)

後手十分の評判

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15時を回って指された▲8八歩の評判がよくありません。
控え室ではこの順は後手十分と見ていたようですが、羽生棋聖の読みは果たして。

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控え室では後手十分と見られている順を選んだ羽生棋聖(昼食休憩明けに撮影)。

(八雲)

本局の使用駒

本局に使用されている駒は関西駒の会、林田英男氏(雅号=棋楽)の作。
氏の駒は王将戦や女流棋戦の倉敷藤花戦、女流名人位戦などにも使用されています。

関連ホームページ
http://www.geocities.jp/top100top/

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控え室の検討で使われている盤駒も林田氏作のものが提供されています。

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(八雲)

15時のおやつ

15時を回り対局室におやつが運ばれました。

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羽生棋聖はシュークリームとレモンティー。

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中村六段はシフォンケーキ(女将手作り)とフルーツ(モモとサクランボ)、ストレートティー。

(八雲)

旅館ぬしや

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旅館ぬしやへ向かう道には、実行委員会の方が雨の中来訪者の案内に出ている。

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入口には棋聖戦の案内板が大きく掲げられている。

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この場所に移転して数年ということで、建物は新しくきれいだ。

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ロビーの奥にある中庭の坂を上った先に対局室がある。

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対局室へ続く坂を別の角度から。

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対局室入り口。

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「旅館ぬしや」を支える若旦那と若女将。

(八雲)

現地大盤解説会始まる

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14時を回り、現地では大盤解説会が始まった。

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解説は副立会人も務める長沼洋七段。

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聞き手は村田智穂女流二段。

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大雨の中、多くのお客様が訪れている。
村田女流二段がインタビューしたところ、地元島根県以外にも広島県から訪れた方や、中には埼玉県からはるばる来訪したという方もいた。

(八雲)

熱気を帯びる控え室

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図は13時30分頃の局面。
昼食休憩明けから強気な手の応酬で進んでいます。

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休憩明けからの早い進行に控え室の検討も熱を帯びてきた。

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その後控え室には島根県出雲市出身の里見香奈女流四冠も来訪。さっそく検討に参加している。

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観戦記を担当する勝又清和六段が、年季の入った小さい盤駒で検討している。
「旅館ぬしや」さん提供のものとのこと。

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駒箱の裏を見ると昭和63年と書かれていた。
中村太地六段の生まれた年だ。

(八雲)

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