41手目の▲8八歩に対して、後手が鋭く切り込んで局面は一気に終盤戦の様相を呈してきました。
▲2四桂までの消費時間は▲羽生2時間39分、△中村2時間40分。
―以下棋譜コメントより抜粋―
「ここから△6六桂▲同歩△6七角▲4八玉△8六馬(参考図)と進めたときに、先手玉に受けがあるかどうかという意味。△4九金だけでなく△5九馬▲同玉△5八金の筋もあり、単純に逃げ道を開けるだけで受かるとも思えない。
後手玉は瞬間的にかなり詰みにくい格好。羽生、怖いところに踏み込んだ」
控え室では参考図から▲2七金が調べられており、「意外に寄らないかもしれない」の声。
終盤に入り、中村六段は腰を落として考えている(写真は昼食休憩明けに撮影)。
(八雲)
本局に使用されている駒は関西駒の会、林田英男氏(雅号=棋楽)の作。
氏の駒は王将戦や女流棋戦の倉敷藤花戦、女流名人位戦などにも使用されています。
関連ホームページ
http://www.geocities.jp/top100top/
控え室の検討で使われている盤駒も林田氏作のものが提供されています。
(八雲)