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第83期棋聖戦挑戦者決定戦

2012年4月26日 (木)

21手目前例なし

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図は11時頃の局面。▲3六歩までの消費時間は▲中村12分、△深浦18分。
中村五段が飛車を引かない積極的な構想を見せ、図の▲3六歩で早くも前例がなくなりました。
深浦九段がこの局面で時間を使っています。

棋譜コメントより。
「足を崩していた深浦が、▲3六歩を見て座りなおした。もしかしたら△7六飛と取る手があるのかもしれない。互いの角が3二(7八)の金をにらみ、まさに一触即発。歩を取れば激しくなる」

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仕事で将棋会館に訪れている中村修九段が午前中から控え室を訪問してくれた。
「(飛車を引かない中村五段の作戦を見て)積極的ですね。今日のために練ってきた作戦でしょう。攻めようという強い意志が感じられます。前例がないようですが、4九金・5一玉型での▲3六歩は、青野照市九段がよく指していましたね」(中村修九段)

(八雲)

対局開始

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中村五段の初手は▲2六歩。

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深浦九段は2手目△3四歩。

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(八雲)

対局準備

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9時45分頃に両者入室。上座の深浦九段が駒を取り出した。

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王将を並べる深浦九段。

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中村五段は少し緊張しているように見えた。

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振り駒の様子(記録係の鈴木肇三段)。

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対局開始を待つ深浦九段。

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中村五段は気合の入った表情。

(八雲)

横歩取りへ

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振り駒の結果は「と金」が3枚。
中村太地五段の先手で定刻の10時に対局が開始されました。

図は10時8分頃の局面。
戦型は大方の予想通り横歩取りになりました。

(八雲)

トーナメント表

20120426

(八雲)

2012年4月25日 (水)

挑戦者決定戦は4月26日(木)10時開始

羽生善治棋聖への挑戦権を争う第83期棋聖戦・決勝トーナメントは、いよいよ挑戦者決定戦を迎えました。勝ち進んだのは深浦康市九段と中村太地五段です。

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深浦康市(ふかうら・こういち)九段は3期連続の挑戦者決定戦進出。過去2期は勝って挑戦権を得ており、大一番で勝負強さを発揮しています。
※写真は4月12日(木)、決勝トーナメント準決勝(郷田真隆棋王戦)に勝利した際のものです(撮影・梅記者)。

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中村太地(なかむら・たいち)五段は新進気鋭の実力者。昨年度の年度勝率1位(歴代2位)で、今期もここまで5戦全勝。記録部門では対局数・勝数・勝率・連勝の4部門で1位に立っています。
※写真は4月6日(金)、決勝トーナメント準決勝(佐藤天彦七段戦)に勝利した際のものです。

飛ぶ鳥を落とす勢いの若き鋭才と、タイトル3期を誇るトッププロの勝負は白熱必至。対局は4月26日(木)東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時10分~13時まで。先後は振り駒で決定します。

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