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2026年6月

2026年6月 4日 (木)

感想戦

Dsc_0437(藤井棋聖は7連覇に向けて先勝)

Dsc_0444(服部七段は次戦で巻き返しをはかる)

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以上で本局の中継を終了します。ご観戦いただき、ありがとうございました。

(胡桃)

大盤解説会場へ

終局直後のインタビューを終えたあと、両対局者は大盤解説会場に移動して挨拶しました。

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(胡桃)

終局直後

終局直後、両対局者にインタビューが行われました。

Dsc_0381(終局直後の対局室の様子)

Dsc_0387(藤井棋聖)

【藤井聡太棋聖の談話】

――振り駒の結果、先手番でした。立ち上がり、服部七段が両方の端歩を突いたあたりは。
藤井 △9四歩(6手目)~△6二銀(8手目)とうまく工夫されて、そのあたりから認識のない展開ではあったんですけど、手の組み合わせが広くて。本譜は▲2四歩(17手目)から歩交換をしたとき△1三角(20手目)からの反撃があって、そのあたりをどう判断するか難しい将棋だと思いました。

――▲2四歩ではなく、穏やかに指そうという感じだったのでしょうか。
藤井 いや本譜は構想上、▲2四歩は突かざるを得ないなと思ったんですけど……。その前の△6二銀あたりはいろいろ組み合わせがありそうだったので、本譜に進むのが意外だったかなと思います。

――午前中の戦いについて。
藤井 ▲2四角(23手目)に△同角▲同飛△3五角▲2八飛△5七角成のような展開も、こちらが攻めの形を作れるかかなり際どいかなと思っていたんですけれど。本譜はそれとは違う展開になって、こちら側が馬を作って攻めをつなげれる感じかなと思いました。

――昼食休憩明け、飛車角交換のあたりは想定だったか。
藤井 そうですね。一応、1歩得している形なので、ある程度その局面を収められることができればと思っていました。

――終盤に入って服部七段が攻める展開になった。そのあたりは。
藤井 △2二飛(40手目)に▲3九金(41手目)と寄った手がちょっと甘い手だったかなと思う。▲3九金で形が悪くなったところに積極的に指されて、あまりこちらが思い描いていた展開ではなくなってしまったなと感じていました。

――最終盤の判断は。
藤井 どういう風に攻めを受けるかというところで、▲2八角(75手目)はあまり感触のよい手ではないのでそれほど成算はなかったんですけど、結果としては攻めを押し返す形になったので少し指しやすくなったかなと思います。

――一局を通して。
藤井 全体としてあまり類型の少ない将棋で、形勢判断であったり方針の立て方が非常に難しい将棋だったかなと思います。

――7連覇に向けて先勝という形になった。次局に向けての抱負を。
藤井 4時間の将棋が久しぶりで。感覚をある程度つかめたところもあったので、一局の経験を生かして第2局も頑張りたいと思います。

Dsc_0393(服部七段)

【服部慎一郎七段の談話】

――後手番でした。立ち上がりは研究だったか。
服部 そうですね。手広い将棋になるので△9四歩(6手目)は突こうと思っていて。そこで▲7八金なのか▲9六歩なのか先手も手が広いので。一応△6二銀までは考えていたんですけど、本譜はここまで突っ張られると思ってなかったです。▲2四歩(17手目)と突かれて妥協の利かない将棋になってしまった。激しい展開になってしまったと思います。本譜で▲2四歩が通ってしまうなら、序盤の作戦がまずかったかもしれません。

――午前中の戦いを振り返って
服部 △9五歩(24手目)と(端歩の位を)取るところで、△2四同角▲同飛△3五角▲2八飛△5七角成の変化を選ぶしかなかったのか。それとも、作戦が破綻していたのか。その変化は(馬が)目標になるんじゃないかと思ってあまり自信が持てなかったんですけど、本譜を思えばそれを選ぶしかなかったのかなと思います。

――午後からの戦いは。
服部 馬も手厚くて1歩損で苦しいとは思ったんですけど、粘ってと思っていました。

――反撃したあたりは。
服部 基本的にはずっとチャンスは少ない将棋だったと思うんですけど、△8五桂(56手目)と暴発したのがちょっと悔やまれるというか……。跳ねちゃいけないなと思ったんですけど、△2四飛(54手目)▲3六馬と進んで指す手がピンと来なくなってしまったので。▲5四馬(53手目)のときに何かひねり出せればと思っていました。

――一局を振り返って。
服部 全体的にチャンスの少ない将棋で苦しい時間が長かったので、もうちょっと突き詰めて考えておかないといけなかったかなと思います。

――初めてのタイトル戦を指してみて。
服部 対局が始まってしまえば普段とそこまで変わらないのかなという感じで。和服なんですけど、そこまで気になることなく指せたかなと思います。

――第2局に向けての抱負
服部 第1局は早い段階で形勢を崩してしまった感もあるので、第2局に向けてずっと難しいような将棋を指せるようにしっかり準備をしていきたいなと思います。

(胡桃)

藤井棋聖が白星スタート

Kisei20260604010199図の局面で服部七段が投了しました。終局時刻は18時58分。消費時間は▲藤井3時間56分、△服部3時間57分。第2局は6月19日(金)に栃木県日光市「日光金谷ホテル」で行われます。

(紋蛇)

急所を捉えたタタキ

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しばらく受けに回っていた藤井棋聖ですが、反撃の手番が回ってきました。図から▲6五歩△5三銀に▲3三歩が急所を捉えたタタキです。△3三同金と△3三同飛、いずれも▲4五桂が両取りになります。服部七段は△1二飛とかわしましたが働きが弱くなり、攻めの威力が半減しました。控室では先手よしと見られています。

(胡桃)

18時頃の控室

18時頃の控室の様子です。局面は終盤にさしかかっており、検討に熱が入ります。

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(胡桃)

珍しい2枚飛車

2026060459

長い中盤戦が続いていましたが、動きがありそうです。図は▲8六歩と突いて桂を捕まえた局面。佐々木大七段は△9七桂成▲同銀△9六歩▲8八銀△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△同香▲9七歩△3四香の進行を予想していましたが、服部七段は△3四飛打!と設置しました。

20260604602枚の飛車が並ぶのは珍しく、控室では驚きの声が上がりました。代えて△3四飛は▲3五歩△同銀▲5六角を気にしたかもしれません。現局面で▲3五歩なら、△同銀▲5六角△3六銀▲3四角△同飛で後手の角得です。藤井棋聖は4分ほど考えて▲4七馬と引きました。後手の攻めがどれほど厳しいかが勝負の分かれ目になりそうです。

(胡桃)

17時頃の大盤解説会

17時頃の大盤解説会の様子です。小窪四段と竹部女流四段が出演しています。小窪四段は今年4月から棋士になりました。

Dsc_0374(小窪四段)

Dsc_0377(竹部女流四段)

(胡桃)

記念扇子と応援色紙

フロントに記念扇子と応援色紙がありました。記念扇子には藤井棋聖が「拓」、服部七段が「挑」と揮毫しています。また応援色紙には、両対局者に向けてファンの方がメッセージを書いていました。応援色紙は対局終了後、対局者に渡されます。

Dsc_0308(記念扇子)

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Dsc_0307(藤井棋聖への応援色紙)

Dsc_0306(服部七段への応援色紙)

(胡桃)

押し引きの続く中盤戦

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1図は昼食休憩の局面です。対局再開後すぐに▲1三角成△3四歩▲4六馬までパタパタと進みました。飛車角交換となりましたが、先手は手順に馬を作って不満のない分かれです。対して、後手は歩切れが課題となりました。

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2図は15時30分頃の局面で、服部七段は飛車を大きく使って2筋突破を狙いました。盤上の駒をフル活用して手を作りにいきます。先手は飛車を成り込まれてはいけないので、佐藤康九段は▲2七歩を候補手として挙げました。押し引きの続く中盤戦です。

Dsc_0033_3(服部七段は歩切れの課題を抱えているが、積極的に手を作りにいく)

(胡桃)

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