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2026年5月 1日 (金)

共同記者会見

Dsc_9170(会見に臨む服部七段)

【挑戦権を獲得した服部七段へ共同記者会見の一問一答】
――本局を振り返ってください。やはりメインになるのは終盤戦でしょうか。
服部 序盤は雁木で力戦模様の難しい将棋でした。中盤あたりもすごく難しく、そこでバランスを取りきれなかったのかなと思います。崩してしまって終盤は苦しい時間が長かったですが、△7九銀とか少しでもプレッシャーを掛けてと。でも最後は足りないのかなと思っていました。

――挑戦は無理だったかなという思いもあったのでしょうか。
服部 そうですね。▲5一飛(143手目)と打たれるところで▲4三金なら詰みだと気づいていたので、どこまでいっても足りないのかなと思っていました。

――▲5一飛であれっという感じだったのでしょうか。
服部 金銀をたくさん持たれていたので詰みなのかなと思ったのですが、読んでいくうちにもしかしたら上が抜けるのではと思っていました。

――最後まで粘り強い服部将棋で、最後までよさが出たのでしょうか。
服部 終盤は勝負勝負でいけたと思いますが、中盤は自分の課題でもあるバランスを取りきれなかったです。

――タイトル初挑戦になります。率直な気持ちは?
服部 苦しい時間が長かったので、対局の途中で今回もダメだったのかなという思いがあったので、今は驚いています。ただ、シンプルに藤井棋聖と戦えるのはうれしいです。

――藤井棋聖とは1勝1敗です。どんな印象がありますか。
服部 2局とも早指し棋戦で、長い持ち時間でやっていないのですが、2局とも精度の高い将棋で、序中盤からスキがない印象です。

――こういった対策をしないといけないといったところはありますか。
服部 自分は中盤で崩れてしまうことが多いので、開幕までに読みなどをしっかり鍛えておかないといけないと思っています。

――持ち時間4時間の1日制については?
服部 早指しのほうが向くのですが、やってみないとわからないところもあるのかなと。

――五番勝負に向けて。
服部 開幕までに実力を蓄えていい準備をしてタイトル戦を盛り上げられるようにしたいです。


Dsc_9164(主催者インタビューの様子)

――趣味のお笑いで培ったものが将棋に生きていることはありますか?
服部 以前、冨田(誠也)五段とM1に出たのですが、そこからは活動もなく、イベントでできればいいなと思います。ネタ作りが楽しかったのでいい気分転換になっていると思います。

――挑戦者決定戦を戦った羽生九段の存在について。
服部 将棋界を代表される先生で尊敬もしています。ABEMAトーナメントで初めて対戦したときに、自分はまだ四段だったのですが、対局開始前のお辞儀がとても深くてすごくいい先生だなと感じました。将棋は目標にしていますし、人柄も目標にしています。内容がというところはありますが、勝てたのはすごくうれしいことです。これまでの対羽生戦はすごく苦戦していたので、ひとつうれしいことだと感じています。

――2020年デビューで、すぐに叡王戦の挑戦者決定戦に進出しました。初の挑決から5年掛かりましたが、どう受け止めていますか。
服部 あのときは楽観的で。負けて悔しかったですが、チャンスはまたすぐに来ると思っていました。それからはベスト4もいかなかったので、大きな勝負は1回逃すとなかなか来ないんだなと思っていました。

――藤井棋聖と五番勝負で戦えるという気持ちはいかがですか。
服部 早くタイトル戦に出たかったので、戦いたいという気持ちが強いですね。

――この挑戦をまずはどなたに報告したいですか?
服部 地元の富山の方に報告したいと思っています。

――新人王戦3連覇のときに、自分とトップとの違いは読みの精度という発言をしていました。現在はいかがですか。
服部 いまもまだまだ課題は残っているのかなと感じています。

――タイトルを取りたいという気持ちについてお聞かせください。
服部 藤井棋聖は強いですが、やっぱりタイトル戦に出場するからには取りたいと思っています。

――藤井棋聖は年が明けてから王将戦と棋王戦をフルセットで防衛しました。名人戦も進行中です。最近の藤井棋聖のタイトル戦を見てどう感じますか。
服部 両方ともカド番に追い込まれてからの5連勝でした。内容的にもすごい強かったですし、あらためて勝負強さを感じましたので参考にしたいと思っています。名人戦も2局ともスキのない指し回しで、あらためて強いなと感じています。

――羽生九段との挑戦者決定戦を控えて、どんな日々を過ごしてきましたか。
服部 1週間前の高見戦(泰地七段)を終えてからは特別な感じでした。棋士ならばどの一局も頑張らないといけないのですが、今回はちょっと違う感じがしていて、この一番に懸ける思いというのはずっとありました。対局中はしびれて大変なんですが、こういった勝負をこれからも増やしていきたいです。

――富山にタイトルを持ち帰りたいと語っていました。地元の応援をどう感じていましたか。また、どう期待に応えていきたいですか。
服部 富山の方の応援は日頃から力になっていて、これからもいい将棋を指して少しでも地元に貢献できればと思っています。自分が子どもの頃は将棋をやっている子が少なかったので、これをきっかけに将棋を好きになってくれる子が出ればいいなと思っています。

(共同会見から抜粋)

Dsc_9198(タイトル戦に向けて抱負を語る服部七段)

(琵琶)

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